『急成長企業を襲う7つの罠』を読了
最近は、経営関係の書籍は、あまり読まないのだが、先日、書店で、ふと目にして、購入した本を読了した。それが、株式会社JAM代表取締役社長著の『急成長企業を襲う7つの罠』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)だ。サブタイトルとして、「なぜ、7割の企業が創業10年を迎えられないか?」となっている。
著者については、詳しく知らないが、なかなか興味深い内容だった。企業10年以内の会社の経営者(中小企業というより特に小企業)だったら、誰でも悩むポイントが的確に指摘してある。詳しい内容は、記せないが、読めば、「何だ。こんなこと当たり前じゃないか」と思っていても、現実、いざ、点検してみると、できていない経営者は多いはずだ。
不思議なことだが、今まで、これほど的確に実践的に指摘した書籍は、自分が知る限りではない。基本的には、人の問題だが、経営者であれば、誰もが悩む内容だ。中小企業の経営者は、仕事にかまけて、部下たちの管理が、十分でない場合も多い。経営者にも、いろんなタイプがいるが、社員にも、いろんなタイプがいる。
そして、知らず知らず、齟齬が生じる。著者は、組織の「成長痛」と表現している。これを放置すれば、どんどん痛みが大きくなり、企業にとっても致命的になりかねない。そうならないように、適切に対応できていれば、危機は避けられる。座右の書とまでは言わないが、是非、手にとって読んでもらいたい。
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