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2015年5月26日 (火)

親に隠れて~ 『万葉集』より

男女が、親に隠れて内緒で、つきあうことは、古代では禁じられていた。でも、いつの時代も禁断の恋の誘惑は大きい。そして、親に内緒で、なさぬ仲になった例は多いようである。『万葉集』に次の歌がある。

 隠(こも)りのみ 恋ふれば苦し 山の端ゆ

    出で来る月の 顕(あらは)さばいかに

親に内緒で、男女関係にはなったものの、女性の方は、お互いの両親にに隠していることが段々辛くなっている。彼に対して、早くオープンにして、つきあいましょうと迫っている歌。現代でも、同じ様なことが、全国いや全世界で起っていることでしょう。

もう一つ挙げると、次の歌がある。

 事しあらば 小泊瀬山の 石城(いはき)にも

      隠らばともに 思ひそ我が背

この歌は、親に内緒で、男女が関係を持ったが、男の方は、親に、ばれるのを恐れた。それに対して、女が詠んだもの。泊瀬は墓場のあったところ。「もしも、私達のことを責めるような邪魔が入っても、怖ろしく気持ちの悪い小泊瀬山に一緒に籠る決心はできています。親のことで、悩まないで」というようなニュアンス。一旦関係ができれば、女性は強い(笑)と感じさせる歌。それは、今も昔も変わらない。

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