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2015年5月14日 (木)

柔剛のこと

『淮南子(えなんじ)』に次の言葉がある。

「兵、強ければ滅び、木、硬ければ折れ、革(かわ)、固ければ裂く、歯は、舌より堅くして、先ず、これより先だちて破る」と。

解釈は不要だろう。生前、体がほっそりしていて、弱そうに見える父のことを評して、「柳に雪折れなし」と、彼の知人が評していた。若い時に、少し肺を患ったようだが、亡くなるまで、大病と言えるようなものはなく、中年期に切った盲腸ぐらいだろう。

父がやっていたことと言えば、規則正しい生活を送り、健康に常に留意していたことだろう。それに対して、頑健と言われた親戚の人や、父の知人は、若くして亡くなっている例もある。身体に自身の有る人は、往々にして不摂生にしたり、無理をしたりする。

このことは、何も健康問題に限らず、全てのことに言える。意見を強硬に通そうとすれば、やがて反発を招き、予想外の事態になったりする。少々手間がかかっても、じっくり主張の論点を整理して、時間をかけて、諄々と説得する方が、うまく行く場合が多い。「柔よく剛を制す」とは、このことだろう。古典は、色々教えてくれる。

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