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2015年6月20日 (土)

「かかりつけ薬局」は必要か

政府の規制改革会議に於いて、「かかりつけ薬局」が答申されている。概要は、次のようになっている。

一、患者の服薬情報を一元的に管理する「かかりつけ薬局」の要件を明確化するなど薬局全体の改革の方向性を検討。

二、保険薬局と保険医療機関を別の所に置く「医薬分業」が、車いす利用者や高齢者に過度な不便を強いているとの指摘があり、患者の薬局選択の自由を確保しつつ、現行の規制を改める。

まず、一、の方だが、「患者の服薬情報を一元的に管理する」ため、現在、「お薬手帳」が普及しているので、これを徹底すればいいのだが、患者の方で、複数、「お薬手帳」を持ち、その意味を理解していない患者が一部存在することは確かだ。

だが、それだからと言って、「かかりつけ薬局」が必要かと言えば、大いに疑問だ。そんなことをすれば、薬局は、全ての診療科の医薬品を用意せねばならず、小さな処方薬局は消えてしまう。「かかりつけ薬局」の発想は、資金力のある大手薬局の謀略だろう。

患者の方からすると、大手薬局は、人件費が、かかっているためか、いろんな名目で、料金を患者から徴収し、トータルで支払額が、高くなる傾向がある。つまり「かかりつけ薬局」になれば、患者の負担が大きくなることは間違いない。

そして、二、の方は、病院によっては、不便と感じる患者も一部いることは確かだろう。ただ、院内に独立した薬局とは言え、固定化すれば、病院・薬品会社との癒着が生じる可能性もある。それでは、本来の「医薬分業」の意義を損なうことになりかねない。

一、二、を通じて、結局言えることは、「お薬手帳」の普及徹底であり、一患者に一冊しか提供されない仕組みを考えることである(*注)。それが「かかりつけ薬局」の発想になったすれば、大手薬局の意向だけを汲んだ考え方の貧困であろう。

*注

「お薬手帳」の管理ナンバーと「保険証」ナンバーで管理できるはずだ。

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