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2015年7月10日 (金)

中国の戦略をどう読むか~書籍『AIIB不参加の代償』から

今世紀は、中国、インド、アセアン諸国、そして政教分離したイスラム諸国が、世界をリードすると言われてきた。その中で、日本は中国をライバル視するが、最早、その段階ではない(安保法案絡みでは、仮想敵国扱いしているのも誤り)。彼らは、かつての日本の世界戦略の失敗を論理的に分析し、世界を牛耳るべく、着々と手を打っている。

特に、習近平政権になってからは、言行一致の動きが強まっている。目標は、中華帝国(彼らは帝国ではなく王朝と言うかもしれない)の再現であり、そのための戦略も、より練られている。日本は、未だ米国との同盟にこだわるが、米国が落ち目であることに変わりない。歴史的には、戦後、英国から米国に世界支配の権力が移行したが、今は、中国へ移行する過渡期だろう。

よって、まだボールは中国に行っていない。このような状況下、日本はいかに判断すべきか、難しい状況にある。というのは、中国の真意や戦略が読み切れていないからだろう。いずれ米国は、中国と組まざるを得なくなる。元々、歴史的に、仲は悪くない。

日本は、その前に何をすべきなのか、一般国民としても注視せざるを得ない。米国を説得し、中国の思惑を分った上で、AIIB(アジアインフラ投資銀行)に参加すべきなのか。ちょうど、そのように思っていた時、右田早希著『AIIB不参加の代償』(ベスト新書刊)が目に付き、先日、読了した。

この本には、中国の戦略が一般人にも分りやすく解説してある。ただ、著者については、よくわからない。著者の紹介として、「25年以上にわたって日中間を行き来し、日中の最前線を迫っている。中国の政財界に知己が多く、中国の政治・経済・外交に精通している」となっている。

年齢も、学歴も不明。名前から女性を想起させるが、氏名は、仮名のような気もする。名前を出すと何かと差しさわりがあるのかもしれない。ただ、書かれている内容は、中国寄りの考え方が散りばめられているものの、中国の考え方が詳しく紹介されていて、分りやすいので、一般人にも、十分参考になる。若い方も、一読することをお薦めする。

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