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2015年7月 9日 (木)

『姫路城主「名家のルーツ」を探る』を読了

姫路城には、様々な城主が転封してきているのだが、その数33人。よくも、これだけ、ころころ交替させたものだ。その城主のルーツを探った書物として、『姫路城主「名家のルーツ」を探る』(播磨学研究所編・神戸新聞総合出版センター刊)がある。先日、読了した。

これを読んでいくと、徳川幕府が、いかに姫路城を西の押えとして重要視したかが分る。結局、松平家と譜代の家臣たちに城を任せ、城を継ぐ者が幼年だと排除している。要するに、馬に乗って軍の指揮ができないような年齢では任せられないという意識が強かったようだ。

さて、彼らのルーツを見ていくと、ある段階までは明確だが、それ以上になると、曖昧だ。家系図は、偽作されたものも多い。徳川時代には、盛んに学者たちに整理させたようだが、それまでの人は、それほど家系を強く意識していなかったことが分る。よって曖昧なのは仕方ない。

戦争もなく、平和になると、ルーツを確認して家系図を作りたくなるのだろうが、本当に、それが重要かと言えば、多少疑問の余地がある。要するに、暇つぶしの感もある。自分のやるべきことを棚上げして、自分の家系は、伝統ある家系なのだと人は時々主張したくなるのかもしれない。

よって、この本も、彼らのルーツについて関心がある人には読み物としては面白いだろう。だが、結局、彼らの事績については、やや物足りないのは致し方ないのか。彼らのルーツに関心のある方は読んでみて。

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