2015年の中秋の名月
月月に 月見る月は 多けれど
月見る月は この月の月 (*注)
処暑も過ぎ、夕方になると、少し涼しい風が吹くようになった。少し早いが秋の話題を。2015年の中秋の名月は、9月27日らしい。姫路では、月の出が17時20分頃という。お城を眺めながら、名月を楽しみますかな。全国各地でも、いろんな催しがあるのだろう。
ちなみに百人一首には、月を詠んだものが11首ある。その中で、中秋の名月に感傷的になるのは、次のものだろうか。
天の原 ふりさけみれば 春日なる
三笠の山に いでし月かも
百人一首七番。あまりにも有名な歌。作者は、もちろん、安倍仲麿。余計な解釈は止めておく。
月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ
我が身一つの 秋にあらねど
百人一首二十三番。作者は大江千里。以前にも取り上げたので、これも解説は改めてしない。
嘆けとて 月やは物を 思わする
かこち顔なる 我が涙かな
百人一首。作者は西行法師。失恋の歌ですなあ。尤も、彼の想いというより代作ぽい感じもする。
人は、秋の月を見ると、先人も含めて、こうも感傷的になるのだろう。中秋の名月には、姫路や周辺地域では、各種催しがされるが、結構人が混んでおり、落ち着いて月を見られないこともある。今年は、家で月を眺めることにしよう。
*注
作者は不明。ある家の女中が、芋に貫通穴を開けて、その穴から月を見たという。
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