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2015年8月 7日 (金)

シェイクスピアの『テンペスト』読了

先日、少し前から気になっていた、シェイクスピア作『テンペスト』(松岡和子訳。ちくま文庫刊)を購入し、先日初めて読了した。気になったのは、舞台で時々演じられるということで、題名を知っていたこともある。シェイクスピアが引退する前の最後の作品らしい。

テンペストとは「嵐とか暴風雨」の意味。内容は、ミラノ公国の君主であるプロスペローは、魔法を研究するのに専念するため、大公の地位を弟のアントーニオに譲る。ところが、アントーニオは、敵対するナポリ王、アロンソ゜ーと謀って、プロスペローと、その娘のミランダを孤島に追い出してしまうところから始まる。

歳月を経て、魔法の秘術を身に付けたプロスペローは、嵐を起こす。アントーニオ、アロンソ゜ーとその息子の王子ファーディナンドを乗せた船が、難破し、プロスペローの居る孤島に流れ着く。そこで、ミランダとファーディナンドは恋に陥る。

他方、この機会を逃さず、プロスペローは妖精を使って、公国を取り戻す。ところが、復讐はせず、彼らを許してしまう。ということで、この手の話としては、シェイクスピアにしては珍しく、一応、ハッピーエンドになっている。これは、シェイクスピア自体、歳をとったことを意味するのであろうか。よって、作品の切れ味は、若干鈍い印象を受ける。

話としては、それだけのことだが、途中に、賄い方のステファノーと道化のトリンキュローの長い掛け合いがあったり、プロスペローと空気の妖精エアリエルとの掛け合いがあったりして、少し冗長な感じを受ける。舞台で、これらが演じられると、多分、辛い感じを受けるだろう。

これが劇というものかもしれないが、流風は、苦手。それに、これらのやり取りの中には、ギリシャ文化やローマ文化の知識も必要で、それがないと、何のことやらという感じ。結局、深い理解は、読んでも、分らなかった。西洋文化の難しい所は、そこにある。今回読んだ限りでは、『テンペスト』の正しい評価は残念ながらできない。

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