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2015年8月 2日 (日)

雲と同居す(その一)~漢詩『絶句』より

暑さを凌ぐために、海や山に行く人は多いだろうが、今回は、山に住まいする僧の漢詩を取り上げる。南宋の僧侶、顕万は、次の漢詩を作っている。題は『絶句』だ。

 万松嶺(ばんしょうれい)上 一間の屋

 老僧半間 雲半間

 五更 雲去って行雨を遂(お)ふ

 頭を回らして却って羨む 老僧の閑

万松嶺というのは、現在の杭州市の南にある山らしい。全体を解釈すれば、次のようになるだろうか。

「万松嶺の上の方にある小さな小屋に居るのだが、老僧が半分、雲が半分ずつ、同居しているようなものだ。雲の奴は、早朝4時頃になると、バタバタと雨の降るのを追いかけていく。まるで私が暇そうにしているのを羨ましがっているようだ」

親と同居している若い子供たちが、通勤のため朝早く起きて、バタバタと出かけていき、後に残されたのは引退した親のような感じかな(笑)。

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