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2015年9月18日 (金)

『橋本海関・関雪展~父子の歩み』を観覧

明石市立文化博物館で催されている『橋本海関・関雪展~父子の歩み』を観覧してきた。橋本関雪の日本画は、従来からたびたび観覧してきたが、今回は、父親の海関との父子展だった。2015年は、海関没後80年、関雪没後70年に当たる。彼らは明石ゆかりの人。この博物館で催されるのも理にかなう。

橋本海関は、明石藩最後の儒学者で、教育者としても活躍した。詩歌に秀でた文人で、多くの書画や著書を残した。自然の風物から生活用品まで様々な物をテーマに詩を詠む「詠物詩」を得意としたようだ。

橋本関雪は、海関の息子で、神戸生まれ。父親に幼いころ、漢学を学んでいる。竹内栖鳳に師事し、文展や帝展で活躍。中国の古典や風物をテーマにした作品が多い。その他には、新南画というものを確立したり、独特の動物画も多く手掛けている。

関雪関係の展覧会は、姫路でも、催されたことがあるので、観覧の経験がある。好きな部類の日本画が多い。だが、今回は、親子展となっているが、海関のウエイトが高い。関雪の作品は、ついでという感じがした。

海関については、十分知らなかったが、少し豪快な感じ。それは多くの書からも感じ取れる。そして、その観察眼は鋭い。多くの人々に示唆する内容だ。それに対して関雪は、表現が柔らかい。それは作品に対しても優しさが出ている。その理由は、経済的な差が出ているのかもしれない。

また、海関の書の方はともかく、絵の方は、明らかに関雪の方がうまい。でも、その思想の多くは、海関から引き継がれている。海関が、関雪に、どのような影響を与えたか、確認できる展覧会と言えよう。2015年10月25日まで。

*追記

一般に書の展覧は、一般人には、読めないし、内容もわからないことが多い。だが、この展覧会では、書の解説や解釈も丁寧にされていた。どなたでも、楽しむことができるだろう。

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