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2015年10月 1日 (木)

『経済大国インドネシア』再読

2015年10月現在、インドネシアに対する新幹線受注失敗が報道されている。中国に敗北したことが政府はショックなようだ。だが、そもそもインドネシアに新幹線が必要かどうか。受注できなかった、どうのこうの問題より、日本は相変わらず、マーケティング調査が十分でないように思う。押しつけ販売が成功する余地はない。果たして、どこまで彼らの要望を十分に考慮したのか。

そのことを考えていると、以前、読んだ、佐藤百合著『経済大国インドネシア』(中公新書刊)を思い出し、再読してみた。多民族国家インドネシアは、多くのバランスで成り立ち、その外交もバランスを重視する。現在の日本のように偏った外交はしない。そして、そのことをパワーに結び付けてきた。

また、かつてインドネシアは、日本の援助国であったが、今は返済金額の方が大きく、大きく成長している。いずれGDPは日本を超える。そのことを無視して、古い感覚で、彼らと付き合うと、プライドの高い彼らを傷つけることになる。

すなわち、日本国も一般国民も、彼らと対等という意識で付き合わないと、関係をうまく保てないと知るべきだろう(*注)。彼らの要望を丁寧に聴いて、それに相応しい彼らか望むものを予算に合わせて提供することが国も企業も求められる。

*注

テレビに出演していた外務省某OBは、インドネシアに対して上から目線で話していたが、これが外務省の姿勢とすれば、問題だろう。このような態度で彼らに接していれば、いずれ日本は相手にされなくなってしまう。

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