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2015年11月25日 (水)

『地球はもう温暖化していない』を読了

深井有著 『地球はもう温暖化していない~科学と政治の大転換へ』(平凡社新書刊)を読了した。構成は、「二酸化炭素温暖化論が破綻するまで」、「太陽が主役、新しい気候変動の科学」、「あまりに政治化された地球温暖化」、「今後とるべき政策を考える」から成る。

筆者は、国連IPCC主導による二酸化炭素による人為的な地球温暖化論に異論を唱えている。地球はデータ上は、この20年間、決して温暖化していないという。温度のデータの取り方にも問題があるし、ヒートアイランド現象と混同しているとする。

冷静に考えるべきは、宇宙と地球、太陽と地球の関係を見るべきで、今後は、太陽の活動の弱まりにより、地球寒冷化の可能性が高いと指摘する。これらの意見が正しいのかどうか、科学者ではないので、その正否は判断できないが、何となく分かるような気がする。

COP21なとでの、最早、意味のない温室効果ガス批判は止めるべきかもしれない。実際、エネルギー問題は、地球温暖化という環境問題以前の問題ということもわかっている。

以前は、私も、COP21の主張を是認していたが、排出権取引が怪しいことが明確になり、今では、どちらかというと、筆者の意見に近い。欧州から発した金融ビジネスの排出権取引は、その根拠が揺らぎ、破綻している。国際金融詐欺が、露呈したのだ。

となれば、エネルギー政策は大幅に見直されるざるを得ない。それに加えて、地球温暖化という、あやふやな危機も見直されるだろう。曖昧な理屈をつけた温暖化ということに疑念を持つ人は増えていくだろう。

そして、石油や石炭の再評価がされる。その中で、環境に悪い影響を与えないな技術が、より尊重される方向に進む。国は、いつまでも、COP21に毎年、数兆円も拠出するのは止めるべきだろう。金融ビジネスの餌食になるだけだ。そして環境省を、ぬくぬくと太らせるだけだろう。

*参考 IPCCとは

国連の機関、気候変動に関する政府間パネルの略称

1990年に第一次報告書で、「二酸化炭素による地球温暖化」を唱え始めた。しかしながら、温暖化が起こったのは7年ほど。その後は世界の平均気温は上昇していない。現在は下降気味。当時、二酸化炭素による地球温暖化を主張した学者も、現在は取り下げている。それなのに、この主張だけが、いつまでも独り歩きしている。

なお、この国連主導のキャンペーンには、毎年、数10兆円の金が使われており、日本は、最大の出し手(毎年4兆円)。果たして、このキャンペーンが真に有効か疑問視されている。深井有氏は、そもそも地球温暖化自体、ありえない仮定であり、無駄なお金が、国際金融ビジネスの資金源になっているだけと指摘する。

*参考 COP21とは

「国連気候変動枠組み条約第21回締結国会議」の略称。

地球温暖化対策の新たな国際枠組みに合意することを目指し、11月30日から12月11日まで、パリで開かれる国際会議。

1997年に採択された京都議定書は先進国が短期的に達成すべき温室効果ガスの削減目標を定めたが、米国が参加を拒否し、中国やインドが削減目標を持たないなど課題があった。

新枠組みには、すべての国が参加し、温暖化被害を抑えるための中長期的な削減を2020年から進めるとするとしている。

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