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2015年11月14日 (土)

『日本の謎 刀~近畿で活躍する刀匠たち』展を観覧

圓山記念 日本工藝美術館で、『日本の謎 刀~近畿で活躍する刀匠たち』展が始まった。最近は、「刀剣女子」とか言う若い女性たちが、日本の刀剣に強い関心を持ち、時々マスコミにも取り上げられるようになり、一種の刀剣ブームらしい。

日本の刀剣は、日本の金属文化の文化遺産だ。その強さに加え美しさには、世界から高い評価を受けている。パンフレットには、以下のように記されていた。

 ◎ 「鉄」でしかない刃物 

 ◎ 宝石に匹敵するとも劣らない価値

 ◎ 見れども見尽くせない品と美しさ

ただ、多くの日本人は、直接的には目に触れる機会も少ないので、上記の価値を、はっきり認識している人は少ないだろう。それに昔と違って、社会的需要もない。そういうことが、刀剣市場を小さくして、刀匠たちの生活も大変なようだ。

しかしながら、この伝統的な日本文化を残すことは大切だ。現在、多くの伝統工芸に対して、外国人の方が、むしろ高く評価し、その技術を学ぼうとしている。これは日本人としては情けないことだ。

日本は次々と新しい文化を取り入れるが、古い文化を守ることに関しては、どうも関心が薄い。もちろん、古い文化と新しい文化の融合はあるのだが、歴史的遺産という視点が欠けている場合も多い。

さて、展覧会では、21名の刀工の作品が展示されていた。姫路市からは、先日の明珍親子展で出品されていた明珍宗裕氏の作品もあった。

実際、刀剣を間近で見るのは初めてだったが、けっこうごつい。あれを振り回すのは、相当の体力を必要とする。時代劇で、主人公が、次々と悪役を討ち果たすが、実際は、ありえないのだろう。

また、細かいデザインも素晴らしい。確かに、美術的価値はあるのだろう。そして、観覧者には年配の人も多かったが、若くすらりとして体格がしっかりした女性たちが多かったことだ。彼女らは剣道をやっているのだろうか。彼女らが剣をとれば、まさに女性剣士の風格あり(笑)。「刀剣女子」は、決して、ちゃらちゃらしたものではなさそうだ。

展覧会は、平成27年12月23日まで。交通は、姫路駅前より神姫バス3番・4番乗り場で、日赤病院経由の一方通行の十二所線を行き、「今宿琴丘高校前」下車。歩いて3分。便は結構で出ており、時間的ロスは少ない。また、帰りのバスは、停留所が、十二所線ではなく、国道2号線沿いにあるので注意(今宿停留所)。

*2016年6月22日追記

報道によると、「第7回新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」の作刀部門に於いて、姫路市の明珍宗裕氏が、2年ぶり3度目の最高賞「経済産業大臣賞」に輝いたらしい。受賞作は、長さ77センチ、反り2.6センチの太刀。刀身に浮かぶ模様「刃紋」にこだわり、それに塗る粘土や炭粉などの配合に工夫を凝らし、「空に浮かぶ雲」をイメージされたという。

 

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