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2015年11月20日 (金)

『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』を読了

先日、矢部宏治著 『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(集英社インターナショナル刊)を読了した。少し前に読んだ、前泊博盛著 『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」』(創元社刊)も、衝撃的だったが、この著作も、一般人にも分かる視点で、日本にある米軍基地と原発について、痛快かつ丁寧に解説している。

一般人にも分かる視点とは、「沖縄の謎」、「福島の謎」、「安保村の謎」、「最後の謎」である。詳しくは記さないが、敗戦による戦後の米国支配と昭和天皇の関係が大きく影響していると説く。昭和天皇崩御の後は、その関係を維持すべく、与野党の安保村議員を引き込み、安保利権を守るため、法務官僚と外務官僚が暗躍する。

これらを解消するには、日本国憲法の第九条二項を国連中心主義の立場を明らかにして、次のように改めるべきだと主張する。

現状の二項

「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない、国の交戦権はこれを認めない」

第九条二項改正提案

「前項の目的を達成するため、日本国民は広く認められた国際法の原則を自国の法の一部として取り入れ、すべての国との平和および友好関係を維持する」

なお、憲法改正は、国民が、「国民代表会議をつくって、それに起案させ、最後の確定として国民投票にかける」という美濃部達吉案を推奨している。改憲派といわれる人々や護憲派といわれる人も耳を傾けるべきかもしれない。間違っても、政党に憲法改正を委ねてはいけない。それは全く同感。

まあ、断片的に記しても、誤解を招くかもしれない。若い人だけでなく高齢者も、この本を熟読して、日本の将来が、どうあるべきか議論してほしいものだ。日本を、米国の保護国ではなく、本来の独立国として取り戻すには、国任せにせず、国民が、強い関心を持ち続けることが大切だ。また、大変読みやすいので、政治に無関心といわれる若い女性にも、日本が将来、他国の戦争に巻き込まれないためにも読んで欲しい本だ。

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