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2015年12月15日 (火)

高橋秀実著 『不明解日本語辞典』を読了

先日、高橋秀実著 『不明解日本語辞典』(新潮社刊)を読了した。著者の高橋秀実は、テレビ番組制作会社を経て、現在はノンフィクション作家。決して言語学者ではない。ただし、出身大学が東京外国語大学モンゴル語学科卒業のため、言語には関心が強いのかもしれない。

この本では、日常的に使う日本語32語を選んで、彼なりの解説をしている。取り上げている言葉としては、「あ」、「いま」、「うそ」、「えー」、「つかれ」、「つまらいない」、「スッキリ」、「すみません」、「すき」等々。

そこには、作家なりの繊細な分析をしている。何気なく使っている日本語の奥の奥まで分析しようと試みている。内容は、時には他の作家の言葉の扱いの軽さを批判し、著者の主観と客観を織り交ぜながら説明してあるので、なかなか面白い。

ただ、こういうものは、分析すればするほどわからなくなるものでもある。言葉は時代と共に、その持つ意味は変わってくる。それに以前にも紹介したように、「愛は玉ねぎ同様、剥き過ぎればなくなってしまう」という言葉があったが、これらの言葉も、単独で扱い、分析し過ぎれば、訳が分からなくなってしまいかねない。

そういう意味では、これらの言葉分析というのも、一種の知識人の遊びに思えてくる。でも、この本を読むと、我々日本人が無意識に日本語を話しているが、日本語は案外、難しいものかもしれないと感じさせる。

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