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2015年12月 7日 (月)

石川丈山の漢詩の『富士山』を読む

先日、三木美術館にお邪魔した時、三点の富士山の絵が展示してあったことを記した。そこで、今回は、石川丈山の漢詩の『富士山』を取り上げてみる。

作者の石川丈山は、家康の家臣であり、その武勇伝は有名だ。ただ、豊臣との戦い後、命令に背いたとして蟄居。その後、武人を辞め、文人に転じている。文学を修め、やがて京都に詩仙堂を設立して、数十年住まいとしている。なお、ここは、カップルでは行ってはならないと、かつて聞いたことがある。若い方は、ご用心(笑)。

さて、その漢詩は次のようになっている。

 仙客来たり遊ぶ雲外の巓(いただき)

  神龍棲み老ゆ洞中の淵

 雪は紈素(がんそ)の如く煙は柄の如し

 白扇倒(さかしま)に懸る東海の天

紈素(がんそ)とは、ねりぎぬのこと。蛇足の解釈としては、次のようであろうか。

「仙人は、富士山の雲の上に聳えている頂きに来て遊ぶと云う。また神の使いとされる龍が、老いて、洞の中に住んでいるらしい。富士山を覆っている雪は、ねりぎぬのように白く、煙は、柄のように立ち上っている。ちょうど白扇をひっくり返したような富士山が、東海の天に聳えたっていることよ」

富士山は、登ってみるのもいいが、美人と同じで、遠くから眺め見るのが一番いいのかもしれない。

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