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2016年1月18日 (月)

中島岳志著 『「リベラル保守」宣言』を読む

拙ブログで、以前、「リベラル保守」政党の必要性に言及したが、先日、本屋に行った時に、中島岳志著 『「リベラル保守」宣言』(新潮文庫刊)という本を発見した。帯には、「俗流保守にも教条的左翼にも馴染めないあなたへ」とある。世の中には、似たような発想をする人がいるもんだと思って、即購入。

彼は、1975年生まれで、どちらかというと右寄りの人のようだ(多分、そう言えば、彼は反発するだろう。国家主義者ではなく、単に真の保守主義者だと)。ただ、バランス感覚は十分に備わっているようだ。現在の日本に、右も左もないと思うが、昔の発想を引きずっている人は結構多い。

そういう人たちが、マスコミに多く登場するものだから、世間は騒がしくなる。というのは、彼らの偏った発想は、面白いから、視聴率を上げるために、彼らは利用される。ところが、それを利用しようとする政治勢力もあるわけで、それが国民から見て、政治が、より分からなくなる。

彼は、そのような状況を把握しつつ、本来、リベラルと保守は対立的にあるのではないと指摘。この本では、そのことを見事に批判的に、明晰に分析している。それは全8章から構成されている。流風と若干、観点は違うが、「リベラル保守」の考え方は、今の日本では必要だろう。

第一章 保守のエッセンス

第二章 脱原発の理由

第三章 橋下政治への懐疑

第四章 貧困問題とコミュニティ

第五章 「大東亜戦争」への違和

第六章 東日本大震災の教訓

第七章 徴兵制反対の理由

第八章 保守にとってナショナリズムとは何か

日本の政治が複雑すぎて、分からないという人も、賛否はあろうが、一読に値すると思う。また、このような政治理念を持った新しい政治勢力を望みたい。一定の支持者を獲得できるだろう。

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