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2016年2月14日 (日)

議員の資質と大臣の能力

以前にも記したかもしれないが、最近よく思うのが、議員の資質だ。小選挙区制度になって、候補者のレベルが明らかに落ちている。それは国政レベルでも、地方議会でも同様だ。もちろん、まともな議員もいるのだが、何割かは、資質に欠ける。

彼らは、志もなく、単に「職業」として、高い俸給だけを望んでいるように見える。概ね彼らは軽い。志もなく政治意思が無いから当然だろう。なぜ彼らのような人々が選ばれるかというと、各政党の人物審査力がいい加減だからだ。

とりあえず、頭数を揃えれば、金と選挙テクニックで当選させる。彼らも議会での一票は与えられるが、トップにすれば意のままになりやすい。政党助成金と公認権を握っている以上、トップの意のままで、党の運営も楽だからだ。

その中で、政権政党は、更に大臣は、能力ではなく、トップの意のままになる議員が選ばれたりする。あるいは選挙対策として、単に女性であることだけで、大臣に選ばれたりする。しかしながら、本来の大臣という位置づけからすると、明らかに不適格だ。

それに、彼らは、昔のように派閥で専門分野の教育を受けていないから、能力は個人的に養うしかない。だが、小選挙区制が続く限り、派閥の復活はありえない(*注)。と言って、自前の能力向上にも限界がある。結局、答弁では、官僚の描いた思惑通り、何の思慮もなく発言する。いわゆる官僚の傀儡ロボット化だ。

そこには議員と官僚の切磋琢磨による政策の磨き上げもない。よって政治は劣化するばかりだ。やはり議員の資質の底上げが必要だ。また志が低く専門能力のない人物を大臣にしてはならないだろう。

*注

報道によると、2016年2月12日に、元自民党幹事長の古賀誠氏は、次のような発言をしているようだ(神戸新聞)。以下に一部引用する。

「政権の抑止力の一つになり得るのが、派閥だ。かつては派閥は人事を握り、選挙で金を配った。だが、今はそんな時代じゃない。1年生議員のころ、派閥で政治のイロハを教わった。派閥抗争を肯定はしないが、権力抑止の役割を担っていた。

本来は、野党が抑止力となるべきだが、対案を出さない野党にその役割は担えない。党全体が機能しないなら、派閥の機能を活性化させるのも一つの手だろう」

ここで、彼が勘違いしているのは、自民党内の派閥の活性化ということだろう。小選挙区制が続く限り、トップが権力を握るのを防ぐことはできない。よって、自民党内での派閥の活性化は、ほぼ不可能。

つまり、従来、派閥といっている毎に、ある程度まとまって新党を作るしかない。その上で、連立政権を作る。もちろん、新党は、その政党理念が強くある必要はある。また政策で強い分野を持つべきだろう。単なる選挙対策では、有権者から支持されない。多くの有権者は特徴のある新党を待っているのだ。

ついでに彼の発言で気になるのは、「対案を出さない野党」という見方。これは永遠に自民党が政権を握るという古い考え方に基づくもの。過去の政権に於いて、自民党政権は、野党の対案を柔軟に取り入れて、長期政権を獲得してきた。

しかし、今は、野党のアイデアをつまみ食いする時代ではない。また野党は、常に政権を握った時の腹案は持つべきだが、すべてを明らかにする必要もない。その辺の誤解があるようだ。彼には、リベラル系保守新党を創ってほしいのだが。

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