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2016年3月13日 (日)

『宋名臣言行録』を読了

先日は、『貞観政要』を取り上げたが、今回は、先日、読み終えた朱熹編の『宋名臣言行録』(梅原郁編訳。ちくま学芸文庫刊)を取り上げてみる。書籍の名は知っていたが、読むのは初めて。宋王朝時代に仕えた名臣の発言や行動を取り上げたものだ。

具体的に言えば、「五朝」(趙匡胤、太宗、真宗、仁宗、英宗)と「三朝」(神宗、哲宗、幑宗)という北宋八代に仕えた臣たちの考え方を表している。通読してみると、わかることは、中国人の指導層に於ける基本的考え方が集約されていると考えられる。

これは現代中国でも、受け継がれていると見るべきだろう。複雑な人間関係論と見ることもできる。もちろん、いろんなタイプの臣がいるわけだけれど、基本的に権力闘争において、敗者を生かして殺さずの感がある。失脚すれば、遠方に飛ばされるわけだけれど、命までは取らない。

本人に、信念に基づき正しい道を行けば、すべてではないが、いずれ、復活もありえる。中国の政治家トップ(宰相)が、強いのは、そのようにして養われる思慮の深さだろう。いろんな紆余曲折を経て、トップになるから、少々の困難には耐えられる。

また、トップに限らず、人の交流も、優秀な人は、相手を深く観察していることが分かる。また、吉凶は糾える縄の如しとか陰陽の考え方に通ずる。時代の変遷により、求められる人材も変わってくる。そのためには、広く人材を抱えておく。

今の日本に必要なのは、政界、経済界に関係なく、そういう考え方を持った人材の育て方かもしれない。

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