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2016年5月30日 (月)

国内の需要創造ができなかった安倍政権

安倍首相が、消費税増税を2019年4月まで延期することを決めたようだ。これは以前、彼が消費税増税の再延期はないと強弁していたことに反することになる。明らかにアベノミクスが失敗したことを自ら認めたことになる。
 
安倍政権のそもそもの失敗は、国内の需要不足に対して、需要創造ができなかったことにある。金融緩和政策で拙速な株価上昇を狙った政策も、今は頭打ちだ。結局、輸入物価だけが上昇し、実質賃金が下がって、庶民の生活を苦しめる結果になっている。
 
こんなことなら、アベノミクス以前の方が良かったと思っている人も多いことだろう。本来、株価を上げるには、国内の需要創造に努めるべきだが、これは地味で時間のかかる仕事。それを忌避して、拙速に安易な金融緩和で株価を上げようとした。確かに一時的に株価は上昇したが、その効果はあっという間に消え、結局、ヘッジファンド等の餌食になっただけ。
 
今頃になって、経済指標の悪化を知って、消費税を上げれば、更に景気が悪化すると考えたのであろう。しかしながら、消費税を上げなければ、財政再建ができないという意見もある。ただ、そもそも、大体、消費税に税収を頼る考え方は限界が来ている。
 
法人税減税も、即時中止するべきだろう。一部海外の識者からも、法人税は上げた方が、景気がよくなるという意見もある。海外から投資を増やすため法人税減税など、意味はない。
 
また、現在の日本は、金余りなのだから、金融課税の強化をすれば、税収は増えると考えられる。そのためにも、マイナス金利政策を止める必要がある。その他に、新税の検討も必要だ。
 
そして、国内の需要創造に対する基本的な政策を真剣に与野党含めて検討すべきだろう。今後は、もっと辛抱強く真面目な政権を望みたい。
 
*追記
 
アベノミクスの失敗は、金融緩和政策だけではない。政権の主張は成果を偽装している。例えば、有効求人倍率が上がったとは言うが、これは退職者が増えたため、その分を補充しただけだ。また倒産は減ったと言うけれど、廃業は増えている。
 
海外旅行者を増やしたことだけが唯一の成功例だろう。だが、宿泊場所を十分確保しなかったことから、民泊を導入せざるを得なくなった。この政策を推し進めれば、将来、宿泊産業の破綻を招き、大変なことになるのは海外の例を見ても明らか。
 
拙速に、海外旅行者数を増やす政策を打ったためだ。海外旅行者の質が落ちたため、中国の爆買いも、今は落ち着いている。その反動で、経営が悪化している企業もある。海外旅行者数を安易に増やすより、質を目指すべきであったことが判る。
 
*2016年6月1日追記
 
安倍首相の消費税増税延期の言い訳を聞いていると、結局、何を言っているのか分からない。難しい言い訳には嘘があるということだろうか。残念なことに、彼の人相も悪くなっている。頭のあまり宜しくない首相が、自ら理解不能の領域にあると言うことだろう。早く首相を辞めた方がいい。
 
*2016年6月5日追記
よくある議論に、日本は構造改革しないとよくならないという議論がある。しかしながら、構造改革というものは、好景気の時に必要とされるもの。すなわち供給不足を解消するために求められるものだ。
 
ところが、現在の日本は明らかに需要不足。そんなところに構造改革などをすれば、ますます不況になることは間違いない。このようなことを言う学者や唯識者がいるから、おかしくなる。日本が解決しなければならない問題は、需要不足で、それを解決しない限り、景気は良くならない。
 
 
 
 
 
 

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