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2016年6月 4日 (土)

てるてる坊主のこと

6月に入って、いよいよ梅雨の季節。本日の夕方より、天気の方は悪くなるようだ。鬱陶しい天候は嫌だが、これも仕方ない。空梅雨は、それはそれで困る人もいるだろう。
 
さて、子供の頃、明日は遠足というのに、天気が悪く、子供心に残念だと、ぐずっていると、母が、よく、てるてる坊主を作って、「明日、天気になあれ」と祈ってくれた。期待に沿ってくれたこともあったが、駄目な時もあった。
 
そういうと、子供の頃、よく歌った「てるてる坊主」という歌もある。大体は、一番の歌詞しか知らなかったが、三番まである。期待に応えてくれたら、金の鈴やお酒を献じるというもの。でも、期待に応えないと大変なことになる。
 
一、てるてる坊主 てる坊主
   明日天気にしておくれ
   いつかの夢の 空のよに
   晴れたら 金の鈴あげよ
 
二、てるてる坊主 てる坊主
   明日天気にしておくれ
   私の願いを 聞いたなら
   あまいお酒を たんと飲ましょ
 
三、てるてる坊主 てる坊主
   明日天気にしておくれ
   それでも曇って 泣いてたら
   そなたの首を チョンと切るぞ
 
この歌の詞は、浅原鏡村という人によるものらしい。彼は、実家が事業で失敗し、逼塞する。その結果、故郷を失うことになる。そういったことからできた詩らしい。本来、四番まであったが、作曲家の中山晋平が、本来一番にあった詩が暗すぎるとして、除外したようだ。また三番の「首を チョンと切るぞ」は、結果に厳しい子供の心を表しているらしい。幻の一番は次のようだ。
 
(一)、てるてる坊主 てる坊主
    明日天気にしておくれ
    もしも曇って ないてたら
    空をながめて みんななこう
 
確かに暗い内容。でも、浅原鏡村が、本来、詩にしたかったことだろう。作曲家によって、真意は伝えられなくなったが、おかげで歌という形で残ったのは、皮肉。
 
ところで、てるてる坊主のルーツは中国らしい。てるてる坊主自体、平安時代に、既に慣習としてあったが、元は、中国の伝説上の人物「掃晴娘(サンチンニャン)」らしい。晴天を祈願するのも、そこから来ている。それが日本に伝わって、いつのまにか、女性から男の僧侶に変わった。
 
この辺のプロセスは、よくわからない。日本でも、占いなどは古代は卑弥呼のように女性が実権を握っていたが、時代の流れにより、男の範疇に入り、てるてる坊主も、そのように変化したと考えられている。
 
そして、信賞必罰を厳しくされる、てるてる坊主。どこかの経営者の従業員に対する発言のようですなあ。この歌は、純朴な何も知らない子供が歌ってもいいが、大人には厳しすぎるかもしれない。
 
*参考文献
 
千葉公慈著 『知れば恐ろしい日本人の風習』(河出文庫刊)
 
 

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