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2016年6月17日 (金)

『東海道中膝栗毛』読了

先日、長年、読みたいと思っていた『東海道中膝栗毛』を、やっと読了した。原文を読むべきか迷ったが、現代語訳のものにした。今回は、伊馬春部訳(岩波現代文庫刊)のものだ。内容は、言わずと知れた十返舎一九の作で、借金取りに追われているのから逃れるため、弥次郎兵衛と北八という江戸っ子二人組の東海道珍道中。日本橋をスタートし、最終的には、大阪の淀にたどり着くという話。

現代であれば、漫才師が青春18きっぷを使って、普通電車に乗り、気になったところで降りて、旅の恥をさらし続ける話と言えようか。日本のお笑いの原点と言われる。読み進めると、多くの落語のネタになっていることも分かる。

構成は、初編で始まり、その次が後編となり、その次からは三編となって、以後編を重ねていく。一編、二編となっていないことからすると、当初は、駿河への旅行で終わりだったのかもしれない。ところが意外に評判を取り、続編が作られたように思う。

そして四編辺りから書き手が変わっているように思う。五編からは経路に連続性はあるものの、明らかに独立した話として展開している。ここから感じることは、十返舎一九が、全行程旅行した作品ではなく、多くの旅行者の話を聞きながら、編集したのではないかというイメージ。

当時、旅行ブームだったのかもしれない。よって耳にする多くの旅での失敗談に、尾ひれがついて広まったのを作品に取り入れたのではないか。そして、関西人の私が強く感じるのは、江戸っ子の見栄っ張り感。これは今も続いてるように思う。但し、助平衛なところは、関西人もかわらない。気楽に楽しめる作品であることは確か。

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