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2016年7月 9日 (土)

王安石の漢詩 『初夏即時』を読む

宋代の王安石は、宰相に抜擢されて、抜本的な行政改革を行う。一般に新法派と呼ばれている。これに対して、旧法派の蘇軾らに巻き返されて、失脚した。王安石は、一般に切れ者の政治家と思われているが、詩人の側面もある。
 
彼の有名な漢詩に、失脚した後の晩年の作と言われている『初夏即時』がある。中国の自然と日本の自然は異なるが、今の時期に相応しい題だ。なお、自らを追い落とした年下の政治家の蘇軾とは交流があり、蘇軾は王安石を尊敬していたという。
 
 石梁 茅屋 彎碕有り
 
 流水 濺濺として 両陂を度る
 
 晴日 暖風 麦気を生じ
 
 緑陰 幽草 花時に勝れり
 
「臨んで見るに、石の橋、茅葺の家、そして川岸は曲がりくねっている。水は、さらさらと二つの堤の間を流れている。晴天の中、むっとする暖かい空気の中に、麦の匂いが漂う。緑豊かな木陰や誰知ることない草たちは、花が満開に咲くころよりはるかに美しい」ぐらいか。
 
田舎に隠棲して達観した感じかな。政治家として頑張っていた時期より、恬淡として、自然体で、あるがままに自然を見ることができるようになり、心が落ち着いていることを表現しているのかもしれない。
 

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