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2016年8月19日 (金)

『立体妖怪図鑑』展(兵庫県立歴史博物館)を観覧

兵庫県立歴史博物館で催されている『立体妖怪図鑑』展を観覧してきた。これは、以前、同館で催された『妖怪天国ニッポン~絵巻からマンガまで~』のPARTⅡ版。本来、前回の展示のように、妖怪は平面的なもの。昔は立体的に表現することに対してはタブーの意識が強かったという。

それが近代になって、人形のコレクターの出現で、変容し、妖怪までも立体的に表現されるようになった。現在では、多くのフィギュアが製作されている。更に立体造形のコンテストがされたり、それで町おこしもされるようになった。そういうことで、今回は、前回展示されたような平面的なものも展示されているが、立体妖怪の展示が主体だ。

妖怪というと、幽霊のような恨みというおどろおどろしく恐ろしいものと考えがちだが、多くはパロディー(揶揄や風刺)、ユーモアや皮肉の表現である。あるいは、当時の権力者や力を持っている者への婉曲的な批判でもある。今回は、平面的なものが立体表現されて分かりやすい。よって、作品の一つ一つが、作者の、どういう思いで製作されたものかを感じ取るのも面白い。

そして、各コーナーに子供たちにもわかりやすいように様々な工夫が施されていた。ただ、説明員もおらず、ちょっと不満。せっかく作っているのだから、簡単な説明は必要だろう。説明文を読めばわかるとは言うものの味気ない。この辺が官的催しの限界か。以前は、人が張り付いていたと思うのだが。

また、民間施設であれば、季節的に、館内か、あるいは館外に、お化け屋敷を作って、別途料金を取ることでも人を集められたことだろう。折角、立体妖怪とうたっているのに、単に妖怪画、立体妖怪の展示だけに終わるのは少し残念。

それから多くのフィギュアも展示されていたが、手に取って見ることができないので、限界があると思う。フィギュアは多面的に拡大して見ることができなければ、展示効果は薄いように思う。フィギュアの展示の難しさを感じさせる。

でも、総体としては面白い展覧会ではあった。当日は、高齢の方々が、お孫さんらしき子供さんたちを連れて楽しまれていた。子供さんは、「怖い、怖い」と連発していたが、「大丈夫、大丈夫」と励ましておられた。夏休みの楽しみ方としては好ましい。

2016年9月11日まで。ちなみに小学生・中学生は観覧無料である。

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