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2016年8月 9日 (火)

中小金融機関の開発融資は成功するか

金融庁の方針転換により地方銀行や中小金融機関は、疑心暗鬼ながら、開発融資(リレーション・バンキング)を増やそうとしているらしい。開発融資とは、融資先に経営支援して、融資を増やすこと。この手法は、バブル崩壊時、批判の的になったが、今は依然として、デフレ状況。企業を取り巻く環境は依然として改善されていない。

日本銀行は、金融緩和政策を、取っているが、中小企業の活動は概して鈍く資金需要は弱い。そこに金融庁は、融資の足かせになっていた今までの金融検査のやり方を見直し、企業に積極的に融資するための手法として、開発融資を促しているようだ。

ただ、この融資は、金融機関にもリスクを伴う。よって自己資本比率を高め、引当金を積極的に積むことが求められる。中小企業経営者の見える範囲は案外限られている。そこに金融機関がアドバイスして、経営資源を有効に活用すれば、新しいビジネス展開も可能とみているようだ。

しかしながら、バブル崩壊後、金融機関には、事業の目利きできる人材がいないとも言われている。金融庁の思惑を実現するには、まず中小金融機関のトップのリーダーシップが問われることになるだろう。

*参考文献

橋本卓典著 『捨てられる銀行』(講談社現代新書刊)

金融庁の最近の動向を記している。ただ、行き過ぎた開発融資は将来、問題になるかもしれない。すなわち、融資に甘くなりがちだから。本来、金融機関の役割は、「貸さないこと」。今の金融情勢は超低金利融資競争で、異常とも言える。

開発融資に対しては、地域の事情もあると思うが、企業側の主体性が問われる。金融機関との付き合いは、肝胆相照らし、真剣に考えるべきかもしれない。あなた任せでは、成功は覚束ないことは確かだ。

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