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2016年9月 4日 (日)

田河水泡著 『滑稽の研究』を読む

お笑いは日常的に存在しているが、その滑稽さの本当のところは案外、理解していないかもしれない。先日、例によって本屋をうろうしていると、田河水泡著 『滑稽の研究』(講談社学術文庫刊)を見つけた。本著は、1987年に発行されたものを最近、文庫本にしたものらしい。

著者は、漫画「のらくろ」で有名な戦前・戦後の漫画家。戦後も活躍されたそうだが、私の時代では、のらくろ自体は確かに知っているが、漫画を読んだ記憶はない。そのことは別にして、この本は、もっと早く読むべきだったと思った。

確かに、テーマは滑稽に焦点が当てられているが、その内容は日本文化の概説とも言えるもの。学者等が書かれた、しち難しい文芸論を読むより、わかりやすい。その内容は次のようになっている。

一、理論編

   ◎美学による滑稽

   ◎美的範疇

   ◎修辞学による滑稽

二、史料編

   ◎芸能

   ◎文芸

   ◎絵画

一、の理論編では。滑稽について彼の解釈に基づき、彼の言葉で記されている。滑稽というものも、案外、奥が深いことがわかる。二、の史料編では、大衆芸能、大衆文芸、大衆絵画の視点で、時系列に説明されており、これらの歴史が手に取るように初心者でも分かる。若い方も、一読して、損はないだろう。

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