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2016年10月 5日 (水)

鳥獣戯画歌~『梁塵秘抄』より

「鳥獣戯画」は、正式には、「鳥獣人物戯画」と呼ばれるらしい。漫画の原点と言われ、作者は一般に鳥羽僧正覚猷(かくゆう)とされる。擬人化された動物が登場するのが有名。流風も、扇子(もちろんコピー)を持っているが、なかなか面白い。

先日(2016年10月3日)付の報道で、鳥獣戯画の絵順が入れ替わっていたというものがあった。京都の京都国立博物館の修理報告書「鳥獣戯画 修理から見えてきた世界」で明らかにされた。なぜ、こんなことが起こったのだろうか。

素人考えでは、明治維新の頃、旧文化を否定する動きがあったことが影響しているのではないか。それにより、多くの文化財は破却されたり、海外に流出した。鳥獣戯画も、それらの対象になったのではないか。ところが、咎められ、元に戻そうとしたが、若干いい加減に次ぎ直しされたのではと思う。

さて、『梁塵秘抄』三九二番に、鳥獣戯画を戯れ歌にしたようなものがある。

 茨小木(うばらこぎ)の下にこそ

 鼬(いたち)が笛吹き

 猿舞(かな)で かい舞で

 稲子麿(いなごまろ)賞(め)で拍子つく

 さて蟋蟀(きりぎりす)は

 鉦鼓の鉦鼓の好き上手

詳しい説明は、避けるが(*注)、「茨小木」は、野茨のこと、「稲子麿」はバッタのこと、「蟋蟀」はコオロギのことである。それにしても、動物や昆虫の動きをよく観察している。あるいは、昔から伝えられてきたものかもしれない。子供のような目線だ。こうなると、戯れ歌が先か、鳥獣戯画が先か、分からない。

*注

詳しい解説は、西郷信綱著 『『梁塵秘抄』(筑摩書房)が、「茨小木の下にこそ」として、分かりやすく解説されている。彼によると、当時、田楽が爆発的に流行しており、鳥獣戯画も、それを反映したものかもしれない。

 

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