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2016年10月25日 (火)

幸せな人生とは~杉田玄白の回顧より

俳優の平幹二朗さんが82歳で急逝された。彼の落ち着いた話ぶりとテンポは、芝居やドラマを重厚な感じにさせた。しばらく、彼に代わる俳優は出ないかもしれない。ただ、私生活では、女優の佐久間良子さんとの離婚後、家族との接触はなく、様々な噂はあったものの独り暮らしだったようだ。よって幸せな人生とは言えないかもしれない。

しかしながら、彼は「セリフを覚えられる間は、この仕事を続けていく」と言っていたらしく、仕事の面では、幸せであったかもしれない。幸せの価値観は、それぞれ異なるが、全ての面で、人が幸せな人生を送れるとは言えないかもしれない。

そういった中で、蘭学者の杉田玄白は、幸せな環境の中で、85歳の天寿を全うしたと言えるかもしれない。彼は晩年、回顧して幸せな人生を送れた要因を次のように語っている。

一、太平の世に生きたこと

一、天下の中心である江戸で成長したこと

一、広く人々と交流出来たこと

一、長寿に恵まれたこと

一、安定した俸禄をうけていること

一、貧しくなかったこと

一、天下に名を知られたこと

一、子や子孫の多いこと

一、老いて、なお壮健であること

以上の、九つの要因を挙げ、「九幸」と号するようにまでなっている。ただ、ここに至るまでに、様々な努力をしてきたわけで、それに考え方や環境が味方したと考えられる。実際、彼は虚弱体質で、持病もあり、長生きできないと思っていたらしい。

よって晩婚で、必ずしも幸せな人生でないように見えるが、それを養生で補い、長命にたどり着いている。75歳まで、医者として活躍し、家督を譲って隠居後も、現役続行している。このように見ていくと、一生、仕事を、それなりに続けていくことが、幸せを招くのかもしれない。生涯現役という気持ちは大切だ。

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