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2016年10月28日 (金)

『リチャード三世』を読了

先日読了したシェイクスピアの『ヘンリー六世』に続き、『リチャード三世』(松岡和子訳。ちくま文庫刊)を読了した。この方は、『ヘンリー六世』の時より、速く読み進めることができた。やはり慣れというものかもしれない。

この話は、ランカスター家から王位を奪還したヨーク家だが、四代目ヨーク公グロスター公(後のリチャード三世)が、権力に目がくらみ、王位に就いている兄弟のエドワード四世、同じく兄弟のクラレンス公、エドワード四世の子のエドワード五世を亡き者にして、ひたすら王位を追い求める。

その過程で協力した人々も次々と不安に駆られ切り捨てていく。もちろん、これで王位を簒奪できても、長続きしない。結局、リチャードについていた味方にも裏切られ、終に身を滅ぼしていく。

結果的に、ランカスター系のリッチモンド泊(後のヘンリー七世)とヨーク家方のエドワード四世の娘エリザベスが結婚し、ここに、ばら戦争は集結する。ここでは描かれていないが、彼らの間に生まれたのが、ヘンリー八世である。

権力欲は、男の性だが、リチャード三世は、その典型だ。すなわち、権力奪取のため、周囲が見えなくなる。そして権力を奪ってからのそれからを全く考慮に入れていない。一種の権力奪取ゲームに夢中になっている。これは案外、世界のあちらこちらでも見られる現象かもしれない。学べることはあるだろう。

*追記

ついでに記せば、今回の話にはないが、ヘンリー八世と結婚したのが、アン・ブーリンで、その間に生まれたのが、後のイングランド女王・エリザベス一世である。なお、彼女が三歳の時、母親のアン・ブーリンが不義の疑いで処刑され、王女エリザベスも庶子に落とされる。その時に周囲が呼び名に困り、「レディ・ベス」と呼ぶようになる。これはミュージカルの題材にもなっている。

また、エリザベスはプロテスタントであるが、ヘンリー八世が別の女性キャサリンとの間に生まれたのがメアリー・チューダーで、カトリックであったことから、女の争いが起こる。それはメアリーも別の理由で、ブーリンに庶子に落とされた恨みが絡んでいるという。こういう話が好きな人は、ちょっと先だけれど、『レディ・ベス』としてミュージカルで上演される(2017年10月・11月公演)から、観てみて(笑)。

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