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2016年11月30日 (水)

姫路市は女子バレー王国になれるか

東京都は、小池都政で混乱し、2020年東京オリンピックの会場でもめているが、バレーボールの会場を巡っても、迷走している。確かに政府のいい加減な東京オリンピック誘致の問題、総コスト見積計算のでたらめ、IOCの高コストになるオリンピック運営、無駄になる可能性の高いアスリートエゴによる新施設建設、それに乗ったゼネコン等いろいろ問題はあるが、手を入れるには遅すぎた。そういう状況を把握せず、改革を手柄にしようと乗り出した感がある。問題意識は分かるが、少し残念だ。

さて、それはそれとして、報道(2016年11月29日付)によると、バレーボール女子・ヴィクトリーナ姫路のゼネラルマネジャーとして、真鍋政義・元女子日本代表監督が就任されたとのこと。備忘録的に記しておく。

彼によると「いろんなところからオファーがあったが、日本で唯一のプロチームにやりがいを感じて選んだ」と、このチームを選んだ理由を語ったという。彼の意向としては、プロ化によって、競技力向上や地域密着を図り、日本のバレー界の活性化につなげることにあるようだ。

「日本はアマチュアだが、他国は選手も指導者もプロ。ハングリーさが違う。日本が勝つために、プロ化は通らなければならない道」として、企業スポーツの限界を示し、選手像については、「プロとしての自覚を持つ、厳しさのある選手」として、厳しい環境に立たされることにより精神的に強くなれることを期待しているようだ。

存じ上げなかったが、彼は姫路市出身で、「バレーが盛んな姫路から日本代表選手を育てたい」と表明した。姫路市のスポーツの活性化に寄与してくれるものと思う。またチームの監督は、かつて一緒に日本代表で戦った竹下佳江氏。真鍋氏は、「スーパーリーグで日本一になり、日本代表に選手を輩出したい」とも言っている。

個人的にはバレーボールには、あまり関心はなかったが、そういうことなら、何をすればいいのか分からないけれども、今後、できる範囲で応援しようと思う。

*2016年12月1日参考追記

本日の報道によると、姫路市は、パラリンピック競技で座ってプレーする「シッティングバレーボール」の強化拠点施設として、スポーツ庁から、市役所北別館が指定を受けたと発表。

*2016年12月1日追記

姫路・日ノ本高のリベロ安井由香子選手が、バレーボール・プレミアリーグ女子のトヨタ車体入りが内定したと報道があった。安定感抜群のサーブレシーブで高い評価を受けているようだ。東京オリンピックに向けて頑張ってほしいものである。

*2017年4月12日追記

2017年4月10日に、ヴィクトリーナ姫路は本格的に始動した。当日、姫路城三の丸広場で会見を開いた。また、真鍋GMは、地元企業の通貨処理機大手のグローリーとトップスポンサー契約を結んだことを発表。同社の尾上広和社長は、「世界を目指すチームの姿勢に共感した」とのこと。

竹下佳江監督は、「姫路が練習拠点なので、ぜひ見学に来てもらい、激励をお願いしたい」とし、「一つ一つ結果を出していけるよう、チーム一丸となって頑張っていきたい」と表明。また筒井視穂子主将は、「新しい選手も入り、個性いっぱいのメンバー。応援宜しくお願いします」と呼び掛けた。

真鍋GMは、「バレー人口もファンも多い、この地から、皆さんと世界に発信した」と力を込める。スポーツの面で、姫路市をよりアピールしてほしいものだ。市民としても、陰ながら応援したい。

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隣の芝生は~狂言『宗八』より

最近、包丁を買い替えた。ずっと親が使っていた包丁を使っていた。ところが、刃こぼれが多く、だましだましつかっていたが、もう限界と思い、新しい包丁に。和包丁にするか洋包丁にするか悩んだが、肉料理が比較的多いので、今回は洋包丁にした。少し重いが、特に問題はなし。

さて、久しぶりに狂言を取り上げてみよう。今回は、その包丁も登場する『宗八』(惣八となっているものもある)。残念ながら、まだ鑑賞したことはない。あらすじは、次のようだ。

宗八とは料理人の名前。このあたりに住む財力も権力もある主人が、僧と料理人を雇おうとする。そこで高札を立てて人材募集。昔は、人材情報誌もないから、町中に人材募集の案内を立てたようだ。

それを見た、かつて料理人で、現在は僧である人物が応募し、召し抱えられる。また、逆に最近まで僧だったが、今は料理人の宗八も召し抱えられる。主人は、僧に般若心経を唱えるよう、料理人の宗八には、鮒をなますに、鯛を背切りにするように命じる。そして、用事で出かけてしまう(*注)。

残された僧と料理人は、それぞれ前職が嫌になって転職したのに、新しい仕事に戸惑ってしまう。なぜなら、僧の方は経を開いても、漢字が読めず、宗八も、精進料理はできるが、魚料理など経験もなく分からないからだ。

お互い困惑していると、お互いの元職を知って、お互い教えあう。それがため、嫌になって辞めた仕事をやる破目に。でも、そうなれば、昔取った杵柄だから、ちょちょいのちょい。だが、今の仕事をするとのなると、そうは簡単にいかない。

そうこうするうちに、主人が帰ってくるが、二人はやるべき仕事が混乱。宗八は鯛を持って読経。僧の方は包丁で経巻を叩いている始末。その様子を見て、主人に追い込まれて終演。

この狂言は、転職は、そんなに容易くないと言っているように思う。隣の芝生は青いとか言うけれど、仕事には、それぞれ積み重ねたノウハウが必要。それに転職すれば、新しい職場環境で人間関係も再構築せねばならない。であれば、遠回りしないためにも、できれば今の仕事を頑張る方がいいということになる。

*注

流派により、主人は奥に引っ込むというのもある。

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2016年11月29日 (火)

厳しい年金抑制法案

政府、与党が、年金抑制法案(野党は「年金削減法案」だと批判している)を通そうとしているが、国民年金だけで生活している高齢者は、大変なことだと思う。その人数は、年金受給者の約25%を占めているということだから、この法案が通れは、これらの多くの人が生活保護を受けるように動くかもしれない。

これでは、何をやっているのか分からない。少子化で人口の歪みから、年金財政は厳しいことは理解できても、もっとやり方はないのかと思わざるを得ない。それでなくても、年金の株式運用を増やすことで、通年で、多額の損失を出しているし、今後も、その損失額は更に拡大されていると予測している。

国のミスを弱者に被せるのはどうかしている。消費税が当面、上げられないので、年金を全体額を抑制するにしても、もう少し、低年金受給者に配慮した政策は取れないものか。それに国の予算の中には、各種補助金等無駄なものも多い。

これらの資金を年金に回すことも可能ではないか。これらは厚労省だけでは判断できないものの、国は財務省も含めて、机上の数字遊びをしていて、末端の庶民の生活が見えていないのかもしれない。また、それを鵜呑みする政府・与党も情けないと感じる。

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2016年11月28日 (月)

若い人の提言意欲を活かすためには~池田光政

新入社員の時、提案制度があると聞き、思い付きを提案書に記して提出した。しばらくしてから、若干の報奨金を付して、回答が返ってきた。この時、嬉しかったことを覚えている。後年、上司から「あの提案は、社内では既に常識で、それほど目新しいことではなかったが、若い人の意欲を引き出すため、提案意欲を削がないように評価した」と聞かされた。

このようなことは、備前岡山の藩主になっていた池田輝政の孫の池田光政も実行している。彼は時代もあり、武人というより経営者の視点のある藩主だった。藩政改革のために熊沢蕃山を招いて産業の育成にも力を入れた。そのため、若い人を含め、多くの知恵を集めた。

彼がある時、夜に、のどが渇いたので、冷えたみかんを食べていたところ、侍医の塩見玄三が、「冷たいものを召し上がっては、身体に毒です。おやめください」と言うので、食べるのを止め、奥に入った。

そして、侍女に言う。「危ないところだった」と。実は、光政も、夜に冷たいものを食してはならないと分かっていたので、「それくらいのことは知っている」と言ってしまいそうであったと。そして、続けて言うには、「そのように玄三に言えば、今後、あやつは気づいても何も言わなくなる。それは他の家臣も見習う。結果的に、どこからも忠言は聞こえてこなくなる。危うい。危うい」と。

彼は次の言葉を遺している。

「わが智に自慢しては、我ほど分別はなきと思い、人の言うことを嫌うは、真の智にあらず」と。下の者の口は封じてはならないと教えてくれる。

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2016年11月27日 (日)

西郷南洲の漢詩 『書懐』を読む その三

引き続き、西郷南洲の漢詩 『書懐』を読む。今回で最終。

秋草漸く老い馬晨(あした)に嘶(いなな)き

天際雲無く地茫々

嗚呼予(われ)二十七

将に一生の半ばを終らんとす

肺肝其(それ)能(よく)何処(いずこ)にか傾けん

感じ来たって睥睨(へいげい)す長風の外(ほか)

月は東洋より西洋を照らす

「秋草は枯れ、馬は早朝、嘶き、遥か見渡す限り、天に至るまで何もなく、地平線は、ただ何もなく広がっている。ああ、私は、もう27歳。情けないことに人生の半分を終わろうとしている。一体全体、私の心の底から、沸々と湧き上がる意気をどこに向けるべきか。思い余って見渡すと、秋風吹く中に月が東洋から西洋まで照らしていることよ」という感じだろうか。

隆盛のじれったい感じがよく出ている。いつの時代も、時代より早く生まれ過ぎた人物がいる。当時の彼にすれば、27歳という若さゆえだけでなく、大きな気概が、日本という国が取り扱うには小さすぎたのかもしれない。その結果、器が大きすぎて、周囲は、なかなか理解が及ばなかった面もある。そういう孤独感が、この漢詩に出ていると思う。

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2016年11月26日 (土)

西郷南洲の漢詩 『書懐』を読む その二

引き続き、西郷南洲の漢詩 『書懐』を読む。

青山到る処骨埋むべし

誰か一朝の為に枯栄を卜せんや

男児要する所機先に在り

好(よ)し汝鞭を揚げて試みに行を啓(ひら)け

一葦(い)纔(わずか)に西すれば大陸に通ず

鴨緑送る処崑崙迎う

「世の中には、骨を埋めるところは、至るところにある。誰も、国の盛衰を占うような、つまらないことに時間を掛けて傍観していていいのか。日本男児として生まれたからには、あらゆることを予見し、機敏に行動しなければならない。自ら鞭を揚げて、我が行く道を示せ。一隻の小さい船であっても、西に向かえば、大陸に通ずるのだ。鴨緑江を渡れば、崑崙が迎えてくれる」というような解釈ができる。

西郷が欧米列強から国を守りたい熱い思いが伝わってくる。ただ、彼の死後、この強い思いは違う形で伝搬し、後に大陸への侵略につながっていったのは、彼の本意ではなかったのかもしれない(*注)。

しかしながら、ある意味、西郷の発想は井の中の蛙であったと言える。器の大きかった彼が海外留学をしていれば、違った発想をしていただろうとは多くの人の指摘するところ。残念なことだ。念のために記せば、勝海舟をはじめ旧幕府関係出身者は、西郷のような発想をしていない。

*注

但し、ロシアを強く意識したのかもしれないが、「征韓論」そのものが危うい発想だ。

次回に続く。

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2016年11月25日 (金)

西郷南洲の漢詩『書懐』を読む その一

2018年の大河ドラマは『西郷どん』ということだ。隆盛に関しては、以前にドラマになっているから、今回は、どのような内容になるのだろうか。ただ気になるのが、原作も脚本も女性だ。果たして、時代の雰囲気を正確に反映したものになるか、多少疑義がある。現代的な見解による変な解釈をするようであれば、それは危うい。よって視聴するかどうかは今のところ分からない。

さて、今回は彼が27歳の時に作ったとされる西郷南洲の漢詩『書懐』を取り上げてみたい。なお南洲とは、彼が沖永良部島に流され、文筆活動をしていた時の名だ。詩の内容は、内外共に騒然とする世の中で、彼の強い思いが感じられるものだ。長いので3回に分けて内容を見てみる。

人生 元長からず

此の身 豈其れ軽からんや

利を計らば

応(まさ)に天下の利を計るべし

名を求むれば

須(すべか)らく万世の名を求むべし

況(いわん)や

虎呑狼噬(こどんろうせい)の際に当たっては

齷齪(あくせく)其の彊を守るの用無からん

解釈すれば、次のようになるかもしれない。

「人生とは、元々そんなに長いものではない。そう考えると、この身が軽かろうはずがない。利益を考えるならば、天下の利益を考えなければならない。功名を求めるのならば、歴史に名を残すぐらいでなければならない。まして現在のように虎狼のような諸外国が我が国の狙っている時には、狭い料簡でわが身を守るための強兵では駄目だ」というような感じかな。

当時の時代の雰囲気と隆盛の意気が感じられる。

次回に続く。

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2016年11月24日 (木)

新しい植木の購入 2016

寒くなってきたので、木々の植え替えの季節。それなりに場所を選んで植えるのだが、どういう加減か、成長が思わしくないものが出てくる。それで植え替える。植え替えると、不思議と元気になる木々がある。もちろん、過去には、植え替えに失敗し枯れてしまったものもある。

さて、秋のひめじ植木市が開催されているので、いつものように行ってきた。庭を少し整理したので、少し植木を購入。ヒイラギ、ツバキを二種類、ミニバラ、オタフクナンテン、赤実セ千両。ヒイラギは、大きくなるようなので、少し躊躇ったが買うことにした。

ヒイラギは、将来、植え替えることのないよう場所を慎重に選んだ。ツバキは育てやすいので、手間いらずで楽なうえ、割と場所を選ばない。ミニバラとオタフクナンテンは木々の隙間の雑草除けのため。赤実千両は、黄実千両は以前から植えているのだが、対が欲しくなった。

手間を惜しむ(笑)いい加減なガーデニングだが、地植えは、それなりに育つ。成長してくれればうれしい。

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2016年11月23日 (水)

競争について

人生に於いて適切な競争は自分の価値を高める。すなわち、ライバルを持つことにより切磋琢磨して上を目指すには大切なことだ。最近の若い人には、最初から競争をあきらめる雰囲気も感じられるが、それでは、生き抜くことは難しい。

もちろん、度を越した競争は、宜しくないことは確かだ。ライバルを認めつつ、自分の良さを確認して競争するのが理想的だ。最終的には、ライバルと組んで仕事をする可能性が高い。つまり結果的に役割分担して棲み分けという形を取ることが多い。

ただ、そういうことを十分理解した上で、競争しないという選択も成り立つ。何度か挑戦し、いろんな工夫をしてみたが、質的にも量的にも勝てない相手の場合の選択だ。まともに戦えば、自らを害すということが想定される場合は、競争を避けるのも処世術だ。

経営的には、「ナンバーワン」より「オンリーワン」と言ったりする。巨大なライバルが立ちふさがるとき、ライバルが手を付けない分野を探し出して、その分野で第一人者になればいい。そういう生き方もある。

日々競争をしていると「競争しない」という発想は忘れがちだが、案外、それが生き残れる方法であることも多い。競争心は忘れてはならないが、無暗な競争をしないというのも生き残るには大切なことである。

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2016年11月22日 (火)

TPPの発効消滅へ

TPPを脱退すると言っていたトランプ氏が米国次期大統領は、2016年11月21日、TPPの枠組みから離脱する意向を、大統領就任日初日に、議会や協定参加国に通告すると宣言したようだ。これで、TPP発効は完全になくなった。そもそもTPPの閉鎖的な秘密交渉も、いかがわしいし、TPP発効消滅自体は歓迎したい。

日本政府は、あたふたしているようだが、トランプ次期大統領は、米国内の労働を阻害するTPPを撤退すると選挙中から言っていたのに、日本政府は無関心だったようだ。そもそも日本にとっても、TPPは、自動車産業等を除いて、それほどメリットのあることではない。

むしろ日本全体で見れば、国民から懐疑の目で見られていることもあり、弊害の方が大きい。自公政権は、産業界から多額の献金をもらっていることから推進したいのであろう。それを無理やり、安保関係で対中政策と結びつけようとするのもおかしい。

本来、産業界も強弱はあれども中国との関係は深まりこそすれ、無関係ではいられない。TPPが中国に対抗する手段にはなりえない。これは、日米の安保関係者による、こじつけとしか言えない。

また、日本の農業も革新して、海外の農業と競争に打ち勝てるようにすると言うが、それは無理というもの。そもそも国土の狭い日本が、農業で勝てる分野は限られる。基本的に分野にもよるが、日本の農業は、海外と競争しないことが賢明だ。

オンリーワン農業で、海外と競争しなければ、当面生き残れる可能性はある。しかしながら農業技術の真似は、そんなに難しいことではなく、種の問題と、土壌改良、農機具、肥料、水で解決できる。よって、オンリーワン農業も、いつまでも残れるとは思わない。むしろ、TPPを推進すれば、日本の農業は、一気に破綻する。

結局、グローバル化を推進して、コスト競争で国内を二極化させ、貧困化を招くのは欧米社会を見れば明らか。本来TPPを推進できる訳はない。それを推進しようとする政治勢力は、貧困層に無関心なだけだ。

日本の場合、まだ移民も少なく、欧米のような諸問題を抱えていないため、まだグローバル化の弊害に鈍感だ。ただ、二極化は進行しており、欧米化は進んでいる。実際、非正規労働者の増加により、資産の蓄積ができなくなっており、それは日本全体の弱体化につながっている。

更に深刻な問題は、国家主権を侵害するISD条項であろう。国は、日本に対する適用はないと言うが、条項にある限り、安心はできない。曖昧な判断基準は、将来、どのようにも適用できる。法律とか条約とは、そういうものだろう。あまりにも楽観的すぎる。本来、まともな政治家であれば、TPPに賛成する方がおかしい。

*追記

TPPの発効消滅すれば、TPPは経済規模の近い中進国が、いくつかまとまって経済圏をつくるのが可能性がある。日本や米国が参加しても、お互いメリットはないと協定参加国も気づくべきだろう。

実際は、仮に日本や米国が抜けて10か国でTPPを推進するのも、難しいだろう。それは経済規模も国力も異なり過ぎているからだ。そもそも、TPPの参加国が多すぎた。せいぜい数か国での再編が可能性として考えられる。

今後は、基本的に、以前のように二国間のFTA主体になる。蜘蛛の巣状態になるという批判もあるが、その時は、数か国で整理すればいい。また交渉自体、ハードになるという見方は、交渉に自信がないからだ。相手国の強み、弱みを理解し、かつ自国のメリット、デメリットを整理すれば、解決法はあるはずだ。

*追記

経団連は、未だにTPPにこだわっているようだが、国際政治に鈍感な組織は必要ないだろう。柔軟な発想ができる新しい経済団体が必要かもしれない。

*追記

菅官房長官は、トランプ氏に対して、TPP離脱の意向を翻意させるため、あらゆる努力をすると言っているが、最早、意味はない。トランプ氏はTPPを評価していないし、逆にAIIBに参加する可能性の方が高い。菅氏のセンスの悪さは、政権自体そのものと言ってよい。米国民主党政権は終わるのだから、いつまでも過去の政策に囚われてはならないだろう。

*追記

政府が未だTPPにこだわるのは、選挙対策にTPP関連予算を通すためだと指摘する向きもある。そうであれば、大変情けない。広い意味での政治の私物化だろう。TPP関連予算を計上中止が望ましい。

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トランプ政権の行方と日本

2016年の大統領選挙で、米国は、次期大統領に、トランプ氏を選択した。一般人も、彼の政権は、注目しておいた方がよさそうだ。今後の政治日程は、2017年1月20日に、第45代大統領の就任式がある。そして、その就任から政権の100日計画が始まる。

その内容は、ジェトロの資料によると、次のようになっている。

一、ワシントンDCにおける腐敗や特別利益集団体の共謀を一掃するための六つの施策

二、米国の労働者を保護するために取り組む7つの行動

三、米国の治安や憲法上の法規範を回復するための5つの行動

二、と三、の内容については、マスコミでも、一部報道されている。

しかしながら、一、については、ほとんど報道はない。これは主として、民主党政権による癒着・腐敗を一掃するためのようだ。内外の献金で、国益が犯されているという危機感かもしれない。

ヒラリー夫妻のブラックな面や日本との関わりの強い安保関係者や外交政策を提言してきた学者たち及び、巨大な権力を握るマスコミををターゲットにしているとも言える。

二、については、NAFTA脱退、TPP脱退、通貨操作国として中国を認定、労働者に不利な不公正貿易停止措置、エネルギー資源開発に関する規制の撤廃、重要なエネルギーインフラ事業の承認、パリ協定への資金拠出停止、となっている。

三、については、オバマ大統領の憲法違反措置、覚書、大統領令の取り消し、米国憲法の擁護に関するもの、不法移民の都市に補助金中止、不法移民の内、罪を犯した者は国外追放、テロを頻発させている地域から身元不明の移民を受け入れ中止、となっている。

その他に、100日以内に10の法的措置案を立法化を目指すとしている(内容については省略)。

政策を一つ一つ見ていくと、米国一般庶民の危機感が伝わってくる。長らく持っていた不満をトランプ氏に託した感がある。もちろん、政策転換には、大きな抵抗もあるだろうし、全てが全て計画通りに進まない可能性もある。

ただ彼はビジネスの世界では、計画通り実施してきた。政治と企業経営は大きく異なるが、新風を吹き込むことは間違いない。そして、日本にとって手強い相手になることは間違いない。

ヒラリー・クリントンが次期大統領になると予測していた日本政府は、混乱し、安倍首相は慌ててトランプ氏に会いに行ったが、トランプ氏は、安倍氏を与しやすしと感じたことだろう。胆力の欠けたトップの行いが禍にならなければいいが。

と考えると、いずれ、政策の実現のため、ニクソンショックのような本当のトランプショックが日本に対して、繰り出される可能性はある。果たして、日本政府・財界・金融界は、冷静に対処できるであろうか。その場合、一般庶民としても、一定の覚悟が求められる(*注)。

*注

安倍政権は、年金の運用で国内株式、海外株式、海外債券の比率を高めたが、場合によっては壊滅的損失を被る可能性が出てきた。その場合は、現在、政府が別の理由でだが、予防線を張っているように(野党の民進党は、「年金減額法案」と言っている)、相当の年金の減額が実施されるだろう。

*追記

トランプ政権は、AIIBに参加する可能性がある。日本としても、対応をどうするか考えておいた方がいい。従来の米国の政策と明らかに異なることをする可能性が高いのだから。

*2017年1月13日追記

トランプ外交には、ユダヤ人の娘婿、同じくユダヤ人のキッシンジャーが強く影響する。よって彼の発言の裏を読まないと、発言そのままに受け取ると判断を誤る可能性がある。日本のマスコミは、あまりにも読みが足りない。

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2016年11月21日 (月)

減塩食を作る その十七 減塩水炊き

久しぶりに減塩食を取り上げよう。今回は、「水炊き」。材料は、白菜、小松菜、ニラ、ニンジン、揚げ、魚(タラ等)、豚肉、豆腐、シイタケ(生シイタケの場合、新鮮なもの)など。水で煮るのだが、酒を適量入れてベースを作る。好みによって、昆布と鰹節による出汁をいれてもいい。

問題は、ここから。ポン酢は、必ず自分で作ること。市販のものは、塩分が高いが、ついつい摂り過ぎる。よって自分で作る。まずお酢を多めに、ユズ等の柑橘類の汁を適量入れ、醤油は少しだけ入れる。こうすると、塩分が最小限で済ますことができる。

最近は、野菜の価格が高騰しているが、それでも野菜の摂取は大切。スーパーより百貨店の方が安かったりするので、購入の見直しは重要(笑)。いずれにせよ、これからの寒い季節に減塩水炊きは有り難い。

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2016年11月20日 (日)

顔の好みは変えられる?

昔から、「蓼食う虫も好き好き」というように、第三者から見て異性の好みは様々だ。美女と野獣の組み合わせもあれば、美男にブスの組み合わせもある。美男美女の組み合わせは極めて少ない。

それは、若いときは、どうしても顔に関心が行きがちだが、いずれ、相手の性格や心映えが大切と気づく結果かもしれない。それに相性が絡む。その結果、いろんなパターンの男女の組み合わせができるのだろう。

ところで、異性の顔の好みは、どのようにして形成されるのだろうか。ある研究によると、人の顔の好みは、脳の帯状皮質という領域の活動と密接な関連があるらしい(*注)。そのことに注目して、帯状皮質の活動状態を即時に把握し、自分で制御できる装置を開発したらしい。

具体的には、実験参加者12名に、実験の目的を知らせず、あらかじめ選んでおいた、好きでも嫌いでもない中くらいの好みの顔を見せた後、帯状皮質が「顔が好き」という活動パターンになるように自分で誘導する訓練を三日間行った結果、訓練後に同じ写真を見ると、好感度が平均5%上がったという。また逆パターンの「嫌い」をすると、好感度は平均5%低下したらしい。

要するに、コンピューター画面を見ながら、自分で制御する訓練によって、顔の好みを変えることができるらしい。ただ、このような装置が完璧なものかは、少し疑問がある。結果は、洗脳とまでは言わないが、一時的な催眠暗示効果のようにも思われる。このような効果は、時間の経過と共に冷めてしまうような気もする。

研究自体は、面白そうだが、錯覚による泣き笑いはあるにしても、まだまだ各人の直感力を大切にしたいものだ。

*注

京都にある国際電気通信基礎技術研究所などのチームによる研究。

*追記

ついでに記せば、上記の研究とはテーマは異なるが、好きな顔、嫌いな顔というのは、遺伝子に組み込まれているような気がする。そういう研究もしてほしいものだ。

そして、本当は双方共に好きだというペアが少ないのはなぜか。多くは、片方は好きだが、もう一方は、それほどでもという場合でも、ペアになっている。それを理解するには上記の研究が活きてくるかも。

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2016年11月19日 (土)

姫路城に、またドローンが衝突

姫路城内での小型無人機「ドローン」の使用は、姫路市の条例で禁止されている。これは昨年、日本人が「ドローン」を使用して天守閣に衝突する事故があり、制定された。ところが、2016年11月17日、不届き者により、大天守に「ドローン」が衝突して落下する事故があった。

姫路城管理事務所や姫路署によると、ドローンは、大天守6階南東側の屋根瓦に衝突。弾みで、4階の屋根にもぶつかり、約30メートル下の備前丸に落下したらしい。大きさは、縦横いずれも、約30センチで重さ約1.2キログラム。

四つのプロペラのうち一つが壊れ、搭載していたカメラも落ちていたらしい。落下地点は、備前丸にある立ち入り禁止の芝生部分。姫路市は市職員や瓦職人と共に、衝突地点の確認作業をしたところ、幸い、屋根瓦や壁の漆喰に損傷はなかったという。今回、けが人や城に目立った損傷はないようだが、これは大問題。

スタッフによると、当日、アジア系4人組と、白人10人の集団が、それぞれドローンを飛ばす準備をしているのを発見して注意したという。現在のところ、操縦者は発見できていないという。

姫路城は、国宝であると同時に世界遺産。ルールを守れないようなら、規制が強くかかることになる。それは観光する人にとっても大きな迷惑になるだろう。姫路市は、条例を徹底するとともに外国人旅行者にも周知徹底することが望まれる(*注)。

*注

姫路市姫路城管理事務所は、従来、入場口に掲示していたドローン使用禁止の張り紙を三の丸広場などに増やしたようだ。ただ、これだけでは十分ではなく、姫路城関係のネット情報にも幅広く広報する必要があるだろう。

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2016年11月18日 (金)

貝原益軒の生涯 その二

彼の結婚は遅く、当時としても晩婚に属する。それは39歳の時(1668)、22歳年下の17歳の初(1652~1713)を娶る。彼女は、後に東軒と名乗るほど、教養を身に付けていた。経史に通じ、詩文、和歌、楷書、隷書を能くし、彼の草稿、日記、雑記の代筆、補筆までしたらしい。

要するに、妻でありながら、よき理解者であり、優れた仕事の助手を得たわけだ。このことが彼の寿命を長からしめたことは確かだろう。また彼女が琴を奏で、益軒が琵琶を弾き、合奏を楽しむほど仲が良かったという。破れ鍋に綴じ蓋というが、この夫婦に当てはまる。

やがて、藩から黒田家について調査報告を依頼され、49歳の時、『黒田家譜』(1671)として、まとめあげる。その後、本草書として『花譜』(1695年、66歳)を作成している。また、紀行文として、『和州巡覧記』(1697)をまとめている。

更に1698年の69歳の時、妻の東軒を伴い、旅に出る。まさに、これは現代で言うフルムーン旅行。行先は、京都、奈良、大坂などの景勝地。旅は約1年半続けている。その後、有馬では半月も湯治したらしい。このことを『有馬山温泉記』としている。

その後、71歳(1700)で隠居しているので、しばらく目立った著作活動はしていない。それに子供に恵まれなかった彼は、兄の楽軒の子の好古(よしふる)を養子にして、期待していたが、その彼の病死(1700)を非常にショックだったらしく悲しむ。また兄の楽軒も1702年に亡くしている。

ただ、74歳の時、好古が生前、藩から益軒の仕事を手伝うよう指示された『筑前国続風土記』(1703)を著している。どちらかというと彼は実証主義者であったので、多分、好古と共に筑前国を歩き回ったのであろう。

引き続き75歳の時、本草書として『菜譜』(1704)を著した。1707年には、先代の藩主黒田光之が亡くなった。彼の下で仕事をすることが多かった彼は、時代の終わりを感じたかもしれない。その後、後世への思いで、多くの教育書を著しているのは、その表れかもしれない。

79歳の時、教育書として『大和俗訓』(1708)、80歳になった時、同じく本草書として『大和本草』(1709)を著した。更に教育書として、81歳の時、『和俗童子訓』(1710)を著した。そして、同じく教育書として、あの有名な『養生訓』(1713)を表す。

ところが、84歳の時、1713年12月、最愛の妻、東軒が先立つ。62歳だった。彼は、このことが非常にショックであったようで、悲嘆のため、人にも会わず、引きこもり、外出を止め、それで健康を損なうまでになる。それでも、やがて、気力を取り戻し、生への執念により、健康を取り戻し、著作活動を続ける。

その結果、思想集として『自娯集』(1714)、学問の功を説いた『慎思録』(1714)、朱子学への疑念を示した『大擬録』(1714)を出している。この時、85歳。それまでに書き溜めたものが出版されたのだろうが、本当に凄まじい気力だ。

だが、さすがの益軒も、一仕事をやり終えた思ったのか、再び病床へ。そして、帰らぬ人となる。1714年8月27日のことだった。享年85歳。辞世の句は次の通り。

 越し方は 一夜ばかりの 心地して

  八十あまりの 夢をみしかな

見事に生き抜いた人生で、悔いのないものだろう。なお、死後の刊行物としては、『女大学』(1716)がある。85歳で亡くなる数年前まで、元気に過ごした杉田玄白とは、全く違う人生だが、身体は弱くても、長生きできる例を示している。

しかしながら、益軒の一生を概観して、分かることは、これはとても真似はできないということ(笑)。彼には、東軒という、よき理解者がいた点でも明らかに異なる。また彼のような執念のような問題意識もないし。ただ、言えることは、人の人生行路は、人それぞれで、健康に留意しつつ、世の中に興味を持ち続けることで、少しでも寿命を延ばしたいものだということ。

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2016年11月17日 (木)

貝原益軒の生涯 その一

以前にも記したかもしれないが、私は子供のころ体が弱く、医師や学校の先生たちから、親に、「お子さんは長生きできない」(*注)と、よく言われたようだ。それで母は悲観し、悲しんでいると、祖母は、「子供は大人になるに従い、それなりに体がしっかりしてくるから心配はいらない」と慰めたそうだ。

それでも心配性の母は、父に、「この子の行く末はどうなるんやろか」と度々言ったという。それに対して、父は、「貝原益軒も、子供のころ、体は弱かったらしい。しかし、彼は長寿で全うしている。それなりに身体を労われば、何とかなるのではないか。昔から、人の寿命は天が決めるというし、私たちが、どうのこうの言っても始まらない」と言ったという。

母は、父の突き放すような発言を、投げやりと受け取り「あんたは子供に愛情が足りない」と怒ったそうだ。でも、父の分析は、その性格からして冷静で正確。父の指摘は決して間違っていないと思う。そこで、改めて、貝原益軒が何歳まで生きたのか調べてみると、85歳で亡くなっているから、確かに長寿であったことは確かだ。今更ながら、彼の人生行路を見て参考にしてみたい。

彼は1630年に筑前福岡藩士貝原孫太夫利貞の五男として生まれた。ただ、翌年の1631年に父は浪人になり、その苦労がたたっのか、彼が5歳の1634年に母を亡くしている。彼は生まれつき虚弱体質で、病に苦しんだ。喘息のような症状に加え、内臓も弱かった。その他に、眼病、頭痛、痔、尿閉塞に悩まされたという。晩年には、便秘で苦しんだらしい。

しかし、彼は病や孤独を癒すように、書物を読むのが好きだった。それに好奇心も人一倍強かったようだ。『平家物語』や『太平記』などの歴史書を読み漁った。更に、京都で医学を学んだ兄存斎の影響を受け、医学や儒学を学んでいる。

その後、1648年に彼が19歳の時、藩主黒田忠之の近侍となる。ところが、博識で生意気だったのか、翌年の1649年に藩主の不興を買い、「閉門半月、謁見不能四か月」となり、1650年、彼が21歳の時、浪人している。この浪人生活は実に7年に及んでいる。

1655年、26歳の時、江戸に出て、医者になるべく苦労を重ねた。そして、福岡藩の藩主が代替わりして、三代目光之になった1656年、父親のとりなしもあり、また、その学識も認められて、再出仕する。1657年には、京都に遊学している。それからは71歳(1700年)に隠居するまで、御用学者であり続けた。

*注

実際は、このようなオブラートに包んだ言い方でなく、もっとストレートな表現であったらしい。彼らが、どういう観点から指摘したのかもしれないが、思い遣りに欠けるとは思う。

次回に続く。

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2016年11月16日 (水)

発見された「千字文」の木簡

昨年、山口大学の構内の吉田遺跡から出土した奈良時代の木簡の文字が、千字文の一部が書かれていたことが判明したそうだ。木簡は、漢字の発音を万葉仮名で表した音義木簡と呼ばれるものらしい。千字文を書いた音義木簡の発見は国内初。木簡に記されていたものは「雨露□霜金」(□は不明)。

これは千字文の「雲謄致雨」、「露結為霜」、「金生麗水」の一部らしい。ちなみに、「雲謄致雨」と「露結為霜」は対になっており、解釈は、「雲は空に騰って、雨を降らせ、露は凝結して、霜と為る」だ。

「金生麗水」は、「玉出コン(山偏に昆)崗」が対になっており、解釈は「黄金は麗水に産し、玉壁は崑崙山から算出する」となる。麗水、コン崗は共に中国の地名(*注)

「千字文」は、習字の見本にされるが、その意味内容は深く、中国では、子供の教育に使われたらしい。それにしても、奈良時代の日本人が、「千字文」から学んでいたことは興味深い。それほど中国文化の影響が大きかったことが分かる。

*注

解釈は、『千字文』(小川環樹、本田章義注解。岩波文庫)によるもの。この本は、習字の見本ではなく、解釈本。また単に解釈だけにとどまらず、北魏の李暹(りせん)の「千字文注」の口語訳も紹介されており、読み聞かせれば、現代日本でも、子供の教育にも役立つと思う。

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2016年11月15日 (火)

難を避けるには~『老子』六十三章から その三

引き続き、『老子』第六十三章を読む。

夫れ軽諾は必ず信寡く、多易は必ず難多し。

是を以て聖人すら猶之を難んず。

故に終に難きこと無し。

まず、「夫れ軽諾は必ず信寡く、多易は必ず難多し」とは、「ところが、約束を軽々しくする者は、その信を守ることは少なく、物事を軽く考える者は、必ず困難に直面するものだ」と。

約束の大小にかかわらず、守っていくことは大切。信用は約束の積み重ねだが、一つの約束を破ることで、信用は、あっという間に崩れていく。人間社会は、常に危ういことを知る必要がある。

次に「是を以て聖人すら猶之を難んず。故に終に難きこと無し」とは、「このように見ていくと、聖人は、どんなことも、大問題の始まりと捉えるため、結局、大きな困難にぶつかることはない」と。

結局、当たり前のことを当たり前に処し続けていくことが、難局を避ける手段だと言っている。このことが、案外、難しい。そのためには、何をすべきか。老子が与えた課題と言える。

以上、三回に亘って、『老子』六十三章を見てきたわけだが、いつ読んでも、いろいろ教えられる。

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2016年11月14日 (月)

天下の難事、大事~『老子』六十三章から その二

引き続き、『老子』第六十三章の内容を見てみよう。

難を其の易に図り、大を其の細に為す。

天下の難事は、必ず易に作(おこ)り、

天下の大事は、必ず細に作る。

是を以て聖人は終に大を為さず。

故に能く其の大を為す。

まず、「難を其の易に図り、大を其の細に為す」とは、そのままの解釈でいいだろう。すなわち、「難しいことは、まだ易しい段階で処理し、大きいことも、まだ小さいうちに処理すれば問題ない」と。

次に、「天下の難事は、必ず易に作(おこ)り、天下の大事は、必ず細に作る」。同じように、「天下の難問題は、必ず易しい小さい問題から発する。天下の大問題も、必ず些細な問題から起こる」と。

「是を以て聖人は終に大を為さず。故に能く其の大を為す」とは、「このように、聖人は、大問題が起こらないようにする。その結果、聖人は、大を為すに至る」と。

このような当たり前に見えることを、案外、多くの人が見逃している。小さい現象にも、変だなと思ったら、立ち止まってみるのは大切。そういう意味では、惰性や慣れが一番怖い。見えるものも見えなくする。『老子』はいろいろ教えてくれる。

次回に続く。

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2016年11月13日 (日)

怨みに報くゆるに~『老子』第六十三章から その一

久しぶりに『老子』を取り上げてみよう。今回は、第六十三章。長いので、何回かに分けて読んでいく。

無為を為し、無事を事とし、無味を味わう。

小を大とし、少を多とす。

怨みに報くゆるに徳を以てす。

難を其の易に図り、大を其の細に為す。

天下の難事は、必ず易に作(おこ)り、

天下の大事は、必ず細に作る。

是を以て聖人は終に大を為さず。

故に能く其の大を為す。

夫れ軽諾は必ず信寡く、多易は必ず難多し。

是を以て聖人すら猶之を難んず。

故に終に難きこと無し。

例によって、いろんな解説書を読んでみたが、やはり諸橋轍次氏の解釈は怪しい。日本語になっていない。彼は故人だが大学の名誉教授で文学博士。でも、彼の解釈は、いつ読んでもちんぷんかんぷん。果たして、彼が『老子』を正しく解釈していたのか、きわめて怪しい。

次に、山室三良氏の解釈は、諸橋轍次氏の解釈よりはましだが、学者的分析評論になって、全体の解釈を示していない。よって一般人向きではない。

やはり王明氏による解釈が一番分かりやすい(『老子(全))。彼の解釈に山室三良氏の解釈を取り交ぜながら、自分なりに解釈しておこう。

まず「無為を為し、無事を事とし、無味を味わう」。無為とは有為の反対。有為が智や功と考えると、無為の意味がわかる。無事とは、これも有事の反対と考える。有事とは成功や功業を指すと考えると、おのずと無事の意味が分かる。そして、無味とは、有味の逆と捉えればいい。有味とは、利欲と考えればいい。さすれば無味の意味が分かる(*注)。

次に、「小を大とし、少を多とす。怨みに報くゆるに徳を以てす」を見ていく。これは要するに、大きい小さいに関係なく、多くても少なくても関係ない」と次の言葉に続く。「怨みに報くゆるに徳を以てす」とは、「どんな怨みに対しても、徳によって対応していく」と。

ちなみに、「怨みに報くゆるに徳を以てす」は、蒋介石が、戦後、日本に対する賠償金を請求しないとした時に発した言葉として有名。これに対して、いろいろ言う人たちがいるが、逆の立場に立った時、果たして、日本が、そのように対処できたかどうか。父さえも、大陸の人は言うことが違うと感心していたことを思い出す。

*注

王明氏は単に「味なき味」と解釈している。これでは、何のことか分からない。解釈としては、やや問題があるように思う。

次回に続く。

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2016年11月11日 (金)

シェイクスピアの『尺には尺を』を読む

かつてシェイクスピアの作品は四大悲劇をはじめ、喜劇等も読んだが、最近になって、あまり知らない作品をよく読んでいる。今回は、『尺には尺を』(松岡和子訳。ちくま文庫刊)というもの。『尺には尺を』というのは新約聖書にある「目には目を、歯には歯を」というのを逆説的に捉えたものらしい。

話は四組の男女が出てきて、微妙に絡む。公爵(ウィーンの君主)とイザベラ、アンジェロとマリアナ、クローディオとジュリエット、ルーチオとケート・キープダウン。一つ一つ、カップルの関係を示すと次のようになる。

公爵はウィーンの君主で、ちょっとした策士。圧政のそしりから逃れるため、貴族のアンジェロを試すためとして公爵の代理を務めさせ、雲隠れする。イザベラは、クローディオの妹で修道女見習いだが、戒律の教えの寡黙を守るどころか、しゃしゃり出て、べらべら話すタイプ。最終的に、公爵は美人のイザベラが修道女見習いであること無視して、寡黙でもなく従順でもない現代的な彼女を得るため策を弄する。

アンジェロは潔癖症だが、やがて偽善者の本性を現す。マリアナは彼の婚約者だったが、持参金不足とアンジェロの誤解から婚約解消される。マリアナは彼のことを忘れられない。アンジェロが公爵の代理を命じられていた時、兄を救おうとする美人のイザベラに対して、現代でいうパワハラ、セクハラで迫る。最終的に公爵の入れ知恵とは知らず、彼女の甘い誘いの罠に乗ってしまう(実際は、知らずにイザベラでなく、マリアナを抱く)。そのことがばれて、死刑の危機に陥るが、マリアナの懇請を受け、助かる。

イザベラの兄のクローディオは若い紳士だが、結婚前に恋人のジュリエットを妊娠させてしまい、罪に問われる。クローディオが迫ったためか、ジュリエットが迫ったためか。あるいは合意の上か。アンジェロからクローディオに対して容赦なく罪を問われ断罪を命じられる。

ルーチオは、クローディオの友人で変わり者。娼婦のケート・キープダウンを妊娠させてしまうが、言い訳して逃げようとする。それでも、ケート・キープダウンは子供を産む。果たして、どちらが悪いのか。

最終的には、四組のカップルは結婚させられるか、結婚することで終わっている(あるいは匂わせている)。人というものは、自分の尺にあった異性を選ぶとシェイクスピアは言いたかったということだろうか。ということで、これは一応喜劇なそうである。

*追記

解説によると、シェイクスピアの場合、最終が結婚で終わる場合は喜劇で、結婚で始まるのが悲劇だそうである。シェイクスピアからすると、彼らの結婚も不幸の始まりなのだが、不幸の度合いも「尺には尺を」ということなのだろう。

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2016年11月 9日 (水)

米国大統領選トランプ氏勝利 2016

米国大統領選で、トランプ氏が勝利した。マスコミ報道を見ていると、番狂わせとか、意外とか、逆転勝利とか、頓珍漢な解説をしているところもある。米国のマスコミのヒラリー・クリントン氏が有利という情報に流され、草の根レベルの取材活動を怠った結果だ。

それに、先のブログに記したように、現在の世界は、脱グローバル化の流れにある。グローバル化を推進したのは英米かもしれないが、彼らもグローバル化に疲れている。それが英国のEU離脱であり、今回、米国でも、TPPに反対するトランプ氏を米国民は選択した。

トランプ氏は、選挙中、確かに暴論を吐いていたが、彼は賢い人物。米国民は、少なくともヒラリー・クリントン氏を選択しなかったことは不幸中の幸いとも言える。世界を見渡すと、女性の指導者は、ことごとく失敗している。

古くは、英国のサッチャー氏も改革したと言われるが、逆に英国の衰退を招いた。その他にも、ブラジル、タイ、韓国の女性指導者も失敗し、国を危うくしている。ドイツのメルケル氏も、いずれ困難に直面することは間違いない。

確かに、トランプ氏と外交をするのは大変な感じもするが、全て先入観なく白紙で交渉に臨める。過去の外交政策を一旦捨て、ドライに合理的に交渉するのがいいだろう。彼は頭がいいので、判断は早いだろう。

いずれにせよ、世界の流れは大きく変わる可能性が高くなったのも確かだ。こういう時は、あらゆる意味でチャンスであるとも言える。マイナス面ばかり論じるのではなく、政治家の方々も前向きに考えてほしいものだ。

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姫路市が、ふるさと納税赤字

神戸新聞社の調べでは、2015年の兵庫県の自治体全体での「ふるさと納税」が11億7700万円の赤字になったという。兵庫県が、21億3190万円の赤字で最大だ。それだけ県外に財源が流れている(もちろん県内には黒字の自治体もある)。住民税減少分の75%は国から補填されると言うものの、県民としては、ゆゆしきことである。

そして、姫路市は、1億5270万円の赤字。この制度も問題だが、返礼品制度で他の自治体に負けていることも確かだろう。姫路市は、「ふるさとひめじ応援寄付金」として寄付を呼び掛けているものの、その返礼品の中身を見ていくと、結構、日本酒が多い。後は、素麺、姫路和牛、ゴルフのクラブ、若干の食品、民芸品など。これはとても魅力的とは言えない。

この制度がいつまで続くか分からないが、現状のままでは、いつまでも、ふるさと納税は赤字が続くだろう。テコ入れが望まれる。

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2016年11月 8日 (火)

千姫座像が姫路城に

姫路城改修前は、城内に、いろんなものが飾られていたが、今は、ほとんど撤去されて、城本来の姿を見せている。ところが、新たに西の丸・化粧櫓に、「千姫座像」が展示公開されるようだ。

この座像は、世界遺産・姫路城ゆかりの千姫と本多忠刻の成婚四百年を記念し、姫路出身で、イオンの二木英徳名誉相談役が寄贈したもの。作品は、川西市の彫刻家、サブロウコスギさんのもので、正式には、「千姫色彩乾漆座像」。

高さは125センチ、幅142センチ、奥行き115センチ。乾漆と呼ばれる手法(麻の布を塗り重ねたもの)を用い、2年以上丹念に仕上げられたものらしい。千姫が一番幸せだった時代をイメージしている。

淡い朱色の着物姿で、裾部分に千姫が好んだという大輪の牡丹を描いている。また羽子板を手にしている。コスギ氏にると、「あでやかな凛とした女性をイメージした」という。公開は、2016年11月23日より。地元だけれど、久しく行っていない姫路城。だが、一度見てみたい。

*追記

なお、千姫座像の展示に伴い、従来設置されている人形(千姫が娘の勝姫とカルタ遊びを楽しんでいるもの)は、老朽化しているため撤去されるらしい。

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冬の準備 2016

今年は冬がやってくるのが早いようだ。一体、秋は、どこに行ってしまったのか。朝夕の温度差が大きく、体調を整えるのに苦労する。先月中旬、体調が悪くなり、やっと回復した。風邪のような、インフルエンザのような。但し、熱はない。

ブログも休もうかと思ったが、一応、それなりに記した。とりあえず、コタツを出した。ストーブが必要なほどは、当地は、まだ寒くない。コタツや空調暖房も、朝は必要だが、今のところ昼間はあまり要らない。ガスストーブ用のコードを新しく購入しておく。外見だけでは分からないが、古いコードは問題があるらしい。

衣服は、防寒用の上下を屋内用に更に購入し、屋内で着用すると朝晩はちょうどいい。今まで、屋外用衣服を屋内で着用することはなかったが、今年は、これで寒さを乗り切ろうと思う。パジャマもポカポカになるものを昨年買ったので、朝起きても、体が温かい。これはいい。まだ万全とは言えないかもしれないが、一応、冬の準備完了。

後は、冬の運動不足をどう解消するかだけ。

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2016年11月 7日 (月)

シェイクスピアの『冬物語』を読む

しばらく、シェイクスピアづいているけれど、今回は、『冬物語』(松岡和子訳。ちくま文庫刊)を読んだ。これは彼の晩年の作品。ロマンス劇とも言えるが、悲喜劇を描いたもの。レオンティーズとポリクシニーズは子供の時から親友。レオンティーズはシチリアの王となり、ポリクシニーズはボヘミアの王。そして、それぞれに王妃がおり、愛している。

お互い行き来しているのだが、シチリアに来ているポリクシニーズ王を接待する美人のシチリア王妃のハーマイオニが、あまりに親密に接するので、シチリア王は焼きもちを焼き、ついには嫉妬して不倫を疑う。

そして、終に、ポリクシニーズの暗殺を貴族のカミローに指示するが、カミローはこれを否定、無視し、むしろ危機をポリクシニーズに伝え、共々シチリアを脱出する。これに怒ったレオンティーズ王は、妊娠中のハーマイオニを幽閉する。

このことを悲しんだ王子のマミリアスは亡くなってしまう。ハーマイオニは獄中で王女を出産するが、レオンティーズ王は自分の子供として認めず、捨て子を指示する。これを助けるべく貴族の妻のポーライナは夫のアンティゴナスに託して、船でボヘミアに行く。ハーマイオニも、その後亡くなってしまう(実際は、最終的にどんでん返しがあるが)。

捨てられた王女はハーマイオニにバーディタと名付けられていたが、アンティゴナスは熊に襲われ命を落とす。無事だった王女は、事情を何も知らない羊飼いに拾われ引き取られる。それから16年の時が経つ。

ボヘミアの王子のフロリゼルは、羊飼いの娘として育てられているパーデイタに恋をする。彼女は、とても羊飼いの娘とは感じられない品がある。パーディタは身分違いを懸念するが、そこは若いフロリゼル。押して恋仲になりパーデイタは身籠る。

ボヘミア王はカミローを伴い、変装して、密かに、フロリゼルに会いに行くが、フロリゼルは、父の王に彼女を妻に迎えることを伝えないと言うので、怒る。カミローは、これをシチリア王との会う機会を作れると判断し、ボヘミア王には秘して、フロリゼル、パーディタを王子とその妻として、共に、ボヘミア王の(嘘の)名代として挨拶に行かせる。

話は、これくらいにしておこう。最終的には一応ハッピーエンドだが、シチリア王は、王子のマリミヤスや貴族のアンティゴナスを失っており、王が嫉妬に狂ったことが、多くの人たちを巻き込んで、不幸せな状態に追い込んでいることも確かだ。

シェイクスピアは、この物語で、一体何を伝えようとしたのだろうか。

一、美人の妻は、どんな地位の人も、心配の種になりうる

二、夫婦の愛は脆い。夫婦の信頼関係は大切

三、夫婦はお互い嫉妬されないような気配りが必要

四、日頃の言動、行動が身を守る

五、トップの理性を失った判断ミスは、多くの人の不幸を招く

六、トップの理性を失った判断ミスによる指示を部下は、いかに対応するか

七、貴種流離譚。生まれはどんな環境になっても変えられない。

ぐらいかな。この物語もいろいろ教えてくれる。やはりシェイクスピアは面白い。

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2016年11月 6日 (日)

深夜ドラマ 『家政夫のミタゾノ』は少し面白い

生前、母は、市原悦子さん主演の『家政婦は見た』をよく視ていた。母によると、「女は誰でも、他人の家に強い興味を持っている。特に有名人については、どのような生活をされているのか知りたい」、とのことであったが、そんなことがそんなに面白いのだろうかと当時よく思った。

父は、「どんな金持ちでも、貧乏人でも、それぞれ喜びや悲しみを抱えているものだ。それを覗き見したところで、気分が滅入るだけだろうに、女はよくわからん人種だ」と苦笑していた。後で付け加えて、「結局、自分自身と比べて、相対的に幸せかどうかを見ているのだろう。あまり賢くない人間のすることだ」と、吐き捨てるように言っていた。

それはそれとして、それなりの視聴率を取っていたのだから、多くの女性の関心を引いたことは確かなのだろう。先日、柴本幸さんのブログを拝見していると、彼女が出演しているドラマに、『家政夫ミタゾノ』があった。

深夜ドラマだが、少し興味があったので、録画して視てみた。主演は、松岡昌宏さんで、彼が女装して家政婦として派遣される。視る方からすれば、明らかに家政夫だが、家政婦を受け入れる先は、それに気づいていないという設定。今のところ、彼の正体は不明。

このドラマの一つの特徴が、家事テクニックを随所で紹介しているところ。個人的には関心はないが、女性が視ると参考になるのだろう。男が視ても、覗き見趣味はないが、それなりに気楽に楽しめる。

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2016年11月 5日 (土)

現在の世界の流れは脱グローバル化

専門家によると、世界は、グローバル化と脱グローバル化を相互に繰り返してきたという。第一次グローバル化は、1800年代後半から始まり、1900年代初め(1914年)がピークとされ、それと同時に、脱グローバル化の波が始まる。

その脱グローバル化は1971年ごろに終了し、入れ替わるように、第二次グローバル化が始まる。大体、グローバル化の周期はざっと80年、脱グローバル化の周期も、ざっと60年くらいと考えると、2008年くらいがグローバル化のピークで、そこから脱グローバル化が始まっていると推定される(*注)。

すなわち、グローバル化のピークに脱グローバル化が始まっている。よって、脱グローバル化は2068年ごろまで続き、ざっと2038年くらいがピークで、それまで脱グローバル化の勢いは止められないと推定される。

つまり現状の世界は、脱グローバル化の真っ最中である。それは英国のEU離脱、米国の大統領候補のTPP反対にもつながっている。またEUが崩壊するのは時間の問題と言われている。

ところが、我が国の政治情勢を見ると、いまだにTPPに賛意を示して、グローバル化を推進しようとしている。これは明らかに世界の流れに逆行している。

2016年11月4日に、衆議院特別委員会は、「TPP協定の国会承認を求める議案と関連法案」を与党の自民党、公明党、更に隠れ与党の日本維新の会で強硬に可決したようだが、これらの政党は情けないことに時代が読めていない。

また、法案に反対した民進党や共産党も、本当に時代が読めて反対しているのだろうか。TPPの是非だけで議論していたように見える。TPPはグローバル化の一環であると理解しているだろうか。そういう国会での議論は残念ながら見られなかった。

いずれにせよ、世界の流れは脱グローバル化であることを再確認し、与野党は、その対処を至急検討すべきだろう。そうしないと、意味のないことに時間を費やすことになる。それは国民全体としても、大きなロスだ。

*注

ただ、周期に関しては経済変動ゆえ、正確ではないかもしれない。昔から、そのような研究はあるのは確かだ。干支が60年周期と考えると、人間の寿命を勘案して、案外60年というのは、いろんな意味で節目となりやすいかもしれない。グローバル化の周期が長いのは、過去のデータからだが、理由はよくわからない。今後は変化するかもしれない。

*2016年11月10日追記

TPPに反対しているトランプ氏が米国次期大統領に決定したのにもかかわらず、自公与党は未だTPPの採決を議会でするという。馬鹿げた政党たちだ。時間と金の無駄遣い政党と言える。本当に情けない。いい加減に時代を読めと言いたい。

*2016年11月13日追記

オバマ政権は、TPPの議会承認を断念した。これでTPPの発効は困難になった。一応、私の見通し通り。日本銀行の金融緩和政策の失敗と共にアベノミクスは崩壊した。いつまでもTPPにこだわる政府に不信感を持たざるを得ない。

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2016年11月 4日 (金)

姫路市の外国人観光客対応強化の必要性

以前にも少し記したが、姫路市は、外国人観光客対応として、さまざまな対策を取っていることは確かだろう。ただ、十分かと問われれば、まだまだだろう。気づいた点を列挙しておこう。

一、観光対応としては、まず言葉の問題が挙げられる。

過剰に対応するのも、どうかという面もあるが、最低限度の外国語対応は必要だ。バスの運転手も、言語対応できなければ、別の対策は求められる。聞かれるパターンは大体決まっていると思うので、写真とか絵で示したガイドシートを持っておれば、それで解決することも多い。

二、後は、日本の習慣、慣習の外国語による説明

日本人には、ルールは分かっても、外国人には、字が読めないため、理解されない場合が多い。外国人にも、日本のルールに従ってもらうことは大切。

三、食事内容の外国語による説明

写真と価格だけでは、外国人には不十分だ。料理の内容、味などを説明したものが求められる。

四、トイレの使い方の外国語による説明

基本は洋式トイレが望ましいが、国によっては、その使い方が分からない人たちがいる。その説明が必要。

五、バス、観光タクシーの利用の仕方の外国語による説明

意外なことだが、バス、観光タクシーの使い方、呼び方が理解されていない。また、どれくらいの料金がかかるのかも不明。これらを明らかにすることが必要。旅行者にとって何が不安なのかリサーチすることも大切。

六、観光案内図に関心を持った地域への交通手段の外国語による説明

せっかく、観光案内等で関心を持っても、交通手段や費用が分からないので、あきらめてしまう例もある。観光案内所だけでは限界がある。

七、英語等による地域表示

これは、有名な施設では改善されているが、中小の施設ではまだまだだ。時間をかけてじっくり取り組むしかない。

八、外国人観光客に対して案内して回るガイドの充実(有料可)

各地で、ボランティアガイドが活躍されているが、外国人専用の観光ガイドの充実が求められる。そんなに大規模なものでなくても、商店街をガイドするようなものも求められている。彼らの関心が何なのか常に把握する必要がある。そして、それは時と共に変化することも。

九、姫路観光探索サイト「みめのみち」の認知度アップ

知っている人は知っていると思うが、姫路観光の窓口的役割を果たしている「ひめのみち」を徹底アピール必要。多言語対応(英語、中国語、ハングル、フランス語、タイ語、スペイン語、ドイツ語)しているので、外国人観光客には分かりやすい。

等々、いろいろ課題はある。

*追記

今後も気づいた点は随時追加していきます。

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2016年11月 3日 (木)

姫路の『鈴木其一』展の案内

2016年11月12日より、姫路市立美術館にて、『鈴木其一』展が催される。鈴木其一(きいつ。1796~1858)は、江戸琳派の祖、酒井抱一の一番弟子。5年前に、同じく、姫路市立美術館にて、『酒井抱一と江戸琳派の全貌』展が開かれたが、今回は、弟子の鈴木其一に焦点を当てたもの。

彼は、酒井抱一一門で、最も優れた弟子とされる。文化10年(1813)に、酒井抱一に入門。4年後に、兄弟子で、酒井家家臣の鈴木蠣潭(れいたん)の急死を受け、家督を継ぐ。早くから優れた画才を発揮し、抱一の信頼を得ている。

今一度、『酒井抱一と江戸琳派の全貌』展の図録で、鈴木其一の作品を確認している。彼は、京都で本阿弥光悦と俵屋宗達が創始し、尾形光琳と乾山によって確立された「京都琳派」と、酒井抱一によって創られた「江戸琳派」の融合により、自由でダイナミックな構成や明快な色彩構成で、独自色を打ち出している。

それは写実性の中に具象という面を備えており、作者の意図を第三者に正確に理解されるかどうかは分からないが、明らかに表現しており、革新的だ。今回の展覧会では、『酒井抱一と江戸琳派の全貌』展の展示ではなかったものも展示されるようで楽しみだ。

全体の構成は、江戸琳派画風を習得する弟子時代、そこから転換を試みる「噲々(かいかい)」時代、息子守一に家督を譲って、「菁々(せいせい)」と称した晩年時代に分けて、彼の生涯をたどり、その変遷を見るようになっているらしい。

会期は、2016年12月25日まで。

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2016年11月 2日 (水)

姫路全国陶器市に行く 2016

本日、他の用事のついでに、ちらっと姫路全国陶器市に行ってきた。人は、朝早いのに、まずまず集まっていた。大体が女性中心。男は高齢者ぐらい。まだ一部しか見ていないが、とりあえず、保存容器が安かったので、購入。別に陶器市でなくてもいいのだが(笑)。

再度、行っていいものがあれば、また別の物を購入するつもりだ。姫路菓子まつり、皮革フェスティバルもあるので、明日の11月3日は、人出が多いだろう。催しは11月6日まで。

*2016年11月3日追記

再度、姫路全国陶器市に行ってみたが、予測通り、芋の子を洗う状態。とても、じっくり見られる状況ではなかった。姫路城周辺では、七五三も含めて、さまざまの催しがされており、大変にぎわっていた。故に、早期に退散。日を改めて、また行くつもり。

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姫路経済研究所について

少し前の話だが、2016年10月1日に、「姫路経済研究所」が設立された。かねがね、姫路にはさまざまの研究所が必要と思っていたので、このことは歓迎している。設立母体は、姫路商工会議所、みなと銀行、姫路信用金庫となっている。

姫路商工会議所が、「ひょうご経済研究所」などのシンクタンク運営のノウハウを持つみなと銀行と、地域密着型の姫路信用金庫に協力要請したものらしい。事務所は、姫路商工会議所内に設け、トップは会頭の三宅知行会頭が務める。当初は約10名で運営する。

カバーする地域は、姫路を中心とする人口150万人の8市8町で、連携中枢都市構想の頭脳(シンクタンク)になることが期待されている。姫路市・西播磨エリアは、伝統産業に加えて、製造大手企業、農林水産業が中心であったが、観光産業などサービス産業も無視できなくなっている。よって人の交流を促し、トータル的な再設計が求められている。

基本的に、行政への政策提言や市場調査・分析を行う。当面は、扱う分野としては姫路城を中心に観光分野、市の「ひめじ創生戦略」の追跡調査、ロボットや医療などの成長分野の育成、中小企業の課題(人手不足、販路開拓等)等を対象とするとしている。

三宅会頭は問題意識として次のように語っている。「商工会議所と民間企業が主体となる研究所は全国でも珍しい。多様化、複雑化する課題に向き合い、人口減少や地域経済の縮小など悪循環を断ち切りたい」としている。

将来的には、姫路市内外の大学や金融機関、自治体との連携も視野に入れ、播磨地域に特化した調査研究機関を目指すようだ。これは金融庁の地域金融機関に対する方針にも合致するだろう。

個人的に望むことは大上段に構えることなく、泥臭く地道に得た情報を積み重ね、それを分析して、播磨経済に貢献してほしいと思う。

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2016年11月 1日 (火)

海外の内戦に関与してはならない

最近の国連の判断には疑義がある。必ずしも正しい判断とは言えない場合がある。それは大国米国の意向を踏まえた場合が多いからだろう。日本としては、主体的な判断が求められるが、過剰に日米同盟に偏って、米国の意向に従えば、国を危うくしかねない。

特に、海外の内戦状態にある国(今回でいえば、南スーダン)に自衛隊を派遣するのは止めるべきだろう。そもそも、他国の内戦状態に第三国が関与するのは危うい。それは戦前、内戦状態にあった中国に日本が関与して漁夫の利を得ようとして泥沼に引き込まれた(それは実質、侵略行為につながった)ことからも確かだ。

現在の日本を取り巻く世界の状況は、当時とは明らかに異なるが、それでも、内戦状態にある国に関与は極力避けることが望ましい。「内戦状態」の規定は曖昧な面もあるが、対象国の国内で争いがあり、死者が発生すれば、規模の大小を問わず内戦と見て間違いないだろう。またテロ行為が発生していても同様だ。

国連は、人道上、内戦対象国の国民を救うためとして、国連軍やPKOを派遣したがるが、過去の事例で見ていくと事態を複雑にするだけだ。国民を救うつもりが、かえって多くの被害者を出すのがおちである。それならば、外部から静観するのがいい。内戦で戦うのなら、彼らはとことん争えばいい。戦うのに虚しさを感じ疲れたら、手を差し伸べればいいことだ。

海外の国々が、せいぜいできることは、対象国の戦後に備えて、対象国の政財官の人材育成に協力するのがいいだろう。内戦は外部の勢力によって止められるものではないと知るべきだ。駆けつけ警護を付与して自衛隊に内戦状態の国に派遣しても、何にも貢献しないだろう。せいぜい、自衛隊員に被害者が出るだけだ。もう一度繰り返すが、国連の判断が必ずしも正しくないと認識しておくべきだろう。海外の内戦に決して関与してはならない。

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