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2016年11月14日 (月)

天下の難事、大事~『老子』六十三章から その二

引き続き、『老子』第六十三章の内容を見てみよう。

難を其の易に図り、大を其の細に為す。

天下の難事は、必ず易に作(おこ)り、

天下の大事は、必ず細に作る。

是を以て聖人は終に大を為さず。

故に能く其の大を為す。

まず、「難を其の易に図り、大を其の細に為す」とは、そのままの解釈でいいだろう。すなわち、「難しいことは、まだ易しい段階で処理し、大きいことも、まだ小さいうちに処理すれば問題ない」と。

次に、「天下の難事は、必ず易に作(おこ)り、天下の大事は、必ず細に作る」。同じように、「天下の難問題は、必ず易しい小さい問題から発する。天下の大問題も、必ず些細な問題から起こる」と。

「是を以て聖人は終に大を為さず。故に能く其の大を為す」とは、「このように、聖人は、大問題が起こらないようにする。その結果、聖人は、大を為すに至る」と。

このような当たり前に見えることを、案外、多くの人が見逃している。小さい現象にも、変だなと思ったら、立ち止まってみるのは大切。そういう意味では、惰性や慣れが一番怖い。見えるものも見えなくする。『老子』はいろいろ教えてくれる。

次回に続く。

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