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2016年11月15日 (火)

難を避けるには~『老子』六十三章から その三

引き続き、『老子』第六十三章を読む。

夫れ軽諾は必ず信寡く、多易は必ず難多し。

是を以て聖人すら猶之を難んず。

故に終に難きこと無し。

まず、「夫れ軽諾は必ず信寡く、多易は必ず難多し」とは、「ところが、約束を軽々しくする者は、その信を守ることは少なく、物事を軽く考える者は、必ず困難に直面するものだ」と。

約束の大小にかかわらず、守っていくことは大切。信用は約束の積み重ねだが、一つの約束を破ることで、信用は、あっという間に崩れていく。人間社会は、常に危ういことを知る必要がある。

次に「是を以て聖人すら猶之を難んず。故に終に難きこと無し」とは、「このように見ていくと、聖人は、どんなことも、大問題の始まりと捉えるため、結局、大きな困難にぶつかることはない」と。

結局、当たり前のことを当たり前に処し続けていくことが、難局を避ける手段だと言っている。このことが、案外、難しい。そのためには、何をすべきか。老子が与えた課題と言える。

以上、三回に亘って、『老子』六十三章を見てきたわけだが、いつ読んでも、いろいろ教えられる。

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