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2016年11月30日 (水)

隣の芝生は~狂言『宗八』より

最近、包丁を買い替えた。ずっと親が使っていた包丁を使っていた。ところが、刃こぼれが多く、だましだましつかっていたが、もう限界と思い、新しい包丁に。和包丁にするか洋包丁にするか悩んだが、肉料理が比較的多いので、今回は洋包丁にした。少し重いが、特に問題はなし。

さて、久しぶりに狂言を取り上げてみよう。今回は、その包丁も登場する『宗八』(惣八となっているものもある)。残念ながら、まだ鑑賞したことはない。あらすじは、次のようだ。

宗八とは料理人の名前。このあたりに住む財力も権力もある主人が、僧と料理人を雇おうとする。そこで高札を立てて人材募集。昔は、人材情報誌もないから、町中に人材募集の案内を立てたようだ。

それを見た、かつて料理人で、現在は僧である人物が応募し、召し抱えられる。また、逆に最近まで僧だったが、今は料理人の宗八も召し抱えられる。主人は、僧に般若心経を唱えるよう、料理人の宗八には、鮒をなますに、鯛を背切りにするように命じる。そして、用事で出かけてしまう(*注)。

残された僧と料理人は、それぞれ前職が嫌になって転職したのに、新しい仕事に戸惑ってしまう。なぜなら、僧の方は経を開いても、漢字が読めず、宗八も、精進料理はできるが、魚料理など経験もなく分からないからだ。

お互い困惑していると、お互いの元職を知って、お互い教えあう。それがため、嫌になって辞めた仕事をやる破目に。でも、そうなれば、昔取った杵柄だから、ちょちょいのちょい。だが、今の仕事をするとのなると、そうは簡単にいかない。

そうこうするうちに、主人が帰ってくるが、二人はやるべき仕事が混乱。宗八は鯛を持って読経。僧の方は包丁で経巻を叩いている始末。その様子を見て、主人に追い込まれて終演。

この狂言は、転職は、そんなに容易くないと言っているように思う。隣の芝生は青いとか言うけれど、仕事には、それぞれ積み重ねたノウハウが必要。それに転職すれば、新しい職場環境で人間関係も再構築せねばならない。であれば、遠回りしないためにも、できれば今の仕事を頑張る方がいいということになる。

*注

流派により、主人は奥に引っ込むというのもある。

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