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2016年12月 7日 (水)

所詮、無理な覚悟~シェイクスピアの『恋の骨折り損』

人間、できない約束や覚悟というものは、すぐに破られる。もちろん、真の覚悟があれば、ある程度可能かもしれない。しかしながら、男女の恋愛は止める約束はできない。それが人間の自然な性なのだから仕方ない。

どこの国でも、男女は、その程度は違っても、関心のある異性には、注目してもらうようにする。シェイクスピアの『恋の骨折り損』(Love's Labour's Lost 松岡和子訳)では、四組の男女が登場し、ラブレターや贈り物を通じて、恋の駆け引きが始まるのだが、女性の方が、いずれも男より上手。

ただ、この本は、英語、ラテン語の意味が分からないと本来の面白さは一般読者には理解しづらい(韻を踏んいると言われても、よくわからない)が、それは訳者の解説で、ある程度、補っている。

日本でいえば、「ダジャレ」のオンパレード。それが連なっていく言葉のやり取り。ある意味、登場人物の頭の回転がいいからできること。一種掛け合い漫才の雰囲気有り。ても、いくつかの教訓も。一部を紹介すると次の通り。

「どうせ守れやしない。女性に会うな、勉強しろ、断食しろ、眠るな、なんて」

「美点の輝きを曇らせる唯一のしみは、(中略)鋭敏なウィットと鈍感な神経が組み合わさっていること、ウィットの刃で人を切り、無神経さを発揮して、近寄ってくる人はやり玉に上げる」

「女の助けがなければ、どんな男が何をやっても優秀にはなれない」

「明るい心は長生きのもと」

「あなたが優しすぎるからいけないのです」

「私たちは、恋満載のお手紙も、恋の使者である贈り物を受け取りました。(中略)そんなものは単なる儀礼、楽しい冗談、挨拶代わりとみなすことにしたのです。いわば時間の隙間を埋める詰め物、暇つぶしですね」

等々。それにしても、言葉の多い賑やかなカップルだ。最終的には、主人公の女性が、家族の不幸に遭って、現実に目覚め、男女の掛け合いは一旦終わり、恋の駆け引きの結論は1年延ばしされている。

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