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2017年1月 4日 (水)

平成29年の干支 丁酉(ひのととり)に関して

兵庫県立図書館で例年頂く資料や南方熊楠の書籍等により、平成29年の干支 丁酉(ひのととり)について記してみよう。

まず、干支 丁酉についてみる。丁(ひのと)は、丁壮と同意で、壮年の男子を指す。草木が繁茂して姿形が成長・成熟し、充実してきた状態を表す。酉の方は、「ちぢむ」という意で、草木の果実が成熟の極に達した状態で、陰気が伸び、静かに英気を養う様を表している。

次に、「とり」の文字は、「酉」以外にも色々ある。まず「酉」は『説文解字』によると、「就なり。八月黍成り、酎酒を為る可し」とある。もともとは、徳利に似た酒壺の象形文字らしい。そして、『論衡』に「酉は鶏なり」とあるので、十二支獣では、鶏が配当されたという。

「鶏」は、音をあらわす「奚」と「鳥」を組み合わせた形成文字。『説文解字』によると、「雞は時を知る畜なり」とある。『字通』には、「奚は、その鳴く声。我が国では「かけ」という」とある。

熊楠によると、「かけ」というのは、「くだかけ」の略で、彼は、百済から伝わったのではと記している。また催馬楽の酒殿の歌に「にわとりはかけろと鳴きぬなり」とあるようだ。更に、「鶏は稽(けい)なり、よく時を稽(かんが)うるゆえ名づく」という説もあるという。

「鳥」は、トリの全形の象形文字。『説文解字』によると、「鳥」は、「長尾の禽の総名なり」とある。ただ、『正字通』によると、「鳥は飛禽の総名」と広義に解釈する例もあるようだ。また甲骨文字が発見されると、白川静によると、「神話的な鳥の表示に鳥をかく」としている。

また「隹」という文字も、トリという意味があるという。「鳥」と区別されて、『説文解字』によると、「鳥の短尾の飛禽の総名」とある。白川静によると、「隹」は、一般に用いるものとしている。

その他に、「禽」という文字も、トリを意味する。『説文解字』に、「走獣の総名なり』とある他、『爾雅』には、「二足にして羽ある之を禽と謂う」とあるようだ。『字通』によると、「畢(あみ)でとらえ、上から覆う形」とされる。転じて捕らえたもの、鳥または鳥獣を指す。

昔の人は、鳥をさまざまに捉え、それぞれの文字を作ったようだ。

次に、日本史の中で、丁酉の年に起こった出来事を記しておこう。

◎397年

百済阿花王、倭に対し礼を失し、王子直支を派遣して和を請う

◎637年

蝦夷反乱、上毛野形名を将軍として攻撃

◎697年

公卿百寮、持統天皇の病気平癒祈願のため仏像を造る

◎817年

摂津国に大津波、死者220人

◎937年

平良兼、平将門を夜討ちするが撃退される

◎1057年

安倍頼時討ち死、以後、安倍貞任ら抗戦

◎1117年

内裏で闘鶏・闘草を催す

◎1177年

平清盛、平家打倒計画を企てた院の近臣を捕らえる(鹿ケ谷の謀議)

◎1477年

応仁の乱終わる

◎1657年

明暦の大火(振袖火事)

◎1717年

幕府、大岡忠相を江戸町奉行に任じる

◎1777年

幕府、農民が、みだりに江戸奉公稼ぎに出ることを禁じる

◎1837年

大塩平八郎の乱起こる

◎1897年

貨幣法公布

金本位制確立

『ホトトギス』創刊

新聞の父、浜田彦藏(ジョセフ・ヒコ)死亡

◎1957年

昭和基地開設

日本・ポーランド国交回復協定調印

江崎玲於奈、トンネル効果の実例現象(エサキ効果)発見

5000円札発行

100円銀貨発行

以上を見る限りでは、様々な事象があり、共通項を見つけることは難しい。過去から、探ることは難しそうだが、果たして今年はどういう年になるのだろうか。干支からすれば、よく言われるように、「月も満つれば欠ける」ということだろうか。今がピークと考えれば、何事にも慎重を要するのかもしれない。

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