« 映画『昼下がりの情事』を観る | トップページ | 空海の『三教指帰』を読む »

2017年1月10日 (火)

宇野亞喜良×山本タカト「天守物語」展を観覧

姫路文学館で開催されている宇野亞喜良×山本タカト「天守物語」展を観覧してきた。『天守物語』は、泉鏡花の作品。大正6年(1917)に発表され、彼の戯曲として高い評価を受けている。ただ、彼は舞台化するのを見ずに、この世を去っている。

作品ができて、今年で100周年だが、姫路城が舞台になっているため、姫路市民には馴染のある作品だ。それを宇野亞喜良氏と山本タカト氏が、それそれの解釈に基づいて絵にしたものが展示されていた。

解説によると、「幽艶にして丹誠華麗な山本タカト画『天守物語』と、妖艶にして不羈奔放な宇野亞喜良画の『天守物語』」とある。実際、観て頂くと分かるが、これ以上、相応しい言葉は見つからない。同じ物語であっても、読む人によって、これほど、その解釈が異なるのが面白い。

文学も、絵や画にしたり映像化すると、面白いものになる。文学館ならではの展示と思う。また、今回は、2001年にあった「泉鏡花と『天守物語』の世界」展と比較して、『天守物語』の背景についても、詳しく解説されており、なるほどと理解した。 

つまり、鏡花は、『老媼物語』、『諸国百物語』、『甲子夜話』などをベースに、この物語を作ったらしい(『甲子夜話』については、以前の展覧会でも、一部説明がある)。今一度、『天守物語』を読めば、以前と違う印象になるかもしれない。再読してみようと思う。

展覧会は、2017年2月19日まで。

|

« 映画『昼下がりの情事』を観る | トップページ | 空海の『三教指帰』を読む »

姫路と播磨」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/99784/64744595

この記事へのトラックバック一覧です: 宇野亞喜良×山本タカト「天守物語」展を観覧:

« 映画『昼下がりの情事』を観る | トップページ | 空海の『三教指帰』を読む »