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2017年3月31日 (金)

兵庫県立美術館が新しい試みをすると言うが、、

報道によると、兵庫県立美術館が、常設展「県美プレミアム」の観覧料を2017年4月より、毎月第二日曜日に、年齢に関係なく無料にするらしい。通常大人500円かかっていたから、これはいいことだ。

但し、第二日曜日だけというのは、喜びもほんの少し。本来、美術館の入館料は無料が望ましい。常設展以外では、最近は企画展と称して、内容はそれほどでなくても1000円以上している。

いきなり、全ての催しを無料にせよとは言わないが、低料金化を図るべきではなかろうか。常設展を月一回だけ無料にするのではなくて、いつ行っても、年齢に関係なく入館料100円程度にする努力をしてほしいものだ。

そして、企画展は年一回程度にとどめ、手持ちの美術品の展示に工夫をこらし、常設展の充実が望まれる。お金をかけて新規性を追いかける考え方を改めるべきだろう。また、料金は無料より、100円程度の入館料は取った方ががいいと思う。

*追記

むしろ展覧会周辺のビジネス体制を整えるべきだろう。例えば、喫茶、レストランの充実の他に、関連美術関係商品の販売強化、各種関連催し(有料・無料取り交ぜ)、美術品取り扱い業者の出店等、いろいろ考えられる。このようにして芸術に対する関心を広め、対象人口を増やす努力が欠かせない。

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2017年3月30日 (木)

美味しいメイタガレイ

スーパーの売り場で、久しぶりに煮つけ向きの美味しそうなメイタガレイを見つけた。今回は岡山産。瀬戸内海の魚は、それなりに海でもまれて美味しいとは、父がよく言っていたこと。ところが、最近は、あまり気に入ったものがなかった。

サイズは大きすぎても小さすぎてもよくない。大きすぎるのは、どうしても大味だ。小さすぎるのは、調理はいいとしても煮つけにすれば身も少なく食べにくい。煮つけにはプライパンを使うが、それにうまい具合に収まるサイズは、いつも販売されているようで、なかなか見つからないのだ。

今回は、適度なサイズで、煮つけにすると、身もほどほどで美味しかった。醤油は、いつもながら「出汁つゆ」を利用。それを水で薄めて酒を適量加え、落し蓋をして煮るだけ。簡単料理で美味しいので男にとっても煮つけ料理はいい。そして、魚料理は鮮度だとつくづく思う。

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あ~あ、やってしもうた

記事にするほどではないが、あまりにも情けなくて記すことにした。瀬戸物は割れるのは仕方ないのだろうけれど、昨夜、お気に入りのマグカップをお盆に乗せて立ち上がったら、見事に落下。畳の上なのに、粉々になってしまった。

これは蓋つきのマグカップで、毎年催される陶器市で買ったもの。私的には少し高い。大事に扱っていたのに、これが魔がさすということなのか、ややぞんざいに扱ったところ破損してしまったのだ。これ何かに似ていないか。そう、異性の扱いと似ている。少し慣れると男にはありがちと反省(苦笑)。

でも、陶器市で買ったものが3年連続で壊れていまったのは、本当に残念。百円ショップで買ったものや、昔スーパーで買った安物は、未だ手元にある。まあ、これは貧乏人は、分相応の物を買えという警告かも。でも、陶器市に行けば、何かを買いたくなる。悩ましいところだ。何といっても、デザインはいいものが多いし。当面は安物のマグカップで過ごすことになる。

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2017年3月29日 (水)

格安旅行会社の破綻から考える

企業でも個人でも、お金を追いかけるようになると危ないと言われる。お金と言うものは、追いかけると逃げ、更に、それを追いかけると、ドツボに嵌る。

報道でしか知らないが、格安旅行会社「てるみくらぶ」が破産したようだ。この会社も、末期に、「現金一括前払い」を推奨していた。旅行予約の販売で「現金一括前払い」はおかしいと気づくべきだが、多くの人が、それに応じていたというのは残念だ。

企業経営では、多くの困難にぶち当たるのは確かだ。もともとネット販売が主であったが、競争激化に伴い、戦略転換して失敗したと言う。つまりシニア層を狙う戦略転換に伴う新聞広告という経費増大で採算が合わなくなったらしい。

だが、それだけではないだろう。元々利益率の低い格安旅行販売なのだから、そんなに経費を掛けることが可能だったとは思えない。すなわち、戦略転換前に、既に経営は行き詰っていたのではなかろうか。

関西の企業にはありがちだが、「もう少し頑張れば、なんとかなる」という幻想を、東京系の企業も抱いたことが考えられる。売り上げを追っていると、どうしても経営の全体像が見えなくなる。やれ、前年比、前月比という単純な発想で経営していないか。

経営環境は日々変化している。過去の実績など、あてにならない時代だ。過去の数字を悪追いしてはならないと教えてくれる。売り上げが逃げるのなら、逃げさせたらいい。立ち止まって、退くなら退くことを考えればいい。企業経営者の頭が固くならないよう願いたいものだ。

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2017年3月27日 (月)

驚異! 稀勢の里が逆転優勝

この歳になっても教えられることはある。それは大相撲春場所で、稀勢の里が逆転優勝したことだ。13日目の日馬富士戦では、土俵から突き落とされ、大けが。痛みに苦しむ姿は、もう戦えないと誰も思った。

ところが、14日の鶴竜戦に怪我を押して出場。ただ、その戦いは、予測されたように惨敗。ただ、休場しても仕方ないのに、横綱の役割に徹しようとする姿には、感心した。しかしながら、千秋楽も、左肩が使えないので、照ノ富士戦も、全く期待していなかった。

ところが、本割で勝ち取り、優勝決定戦でも、右小手投げで勝利。あり得ないことが起こった。しばらく興奮して、ドキドキした。大相撲は、そんなに観ない方だけれど、稀勢の里が横綱になったあたりから、比較的よくテレビ観戦している。

やはり日本人力士が頑張る姿はいい。それにしても、稀勢の里の精神力には頭が下がる。賜杯を受け取る時も、顔を歪めていたから、負傷の痛手は大きいことが分かる。怪我を治して、万全の態勢で、次の場所に備えてほしい。

多くの人に感動を与えた稀勢の里、本当に優勝おめでとう。

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2017年3月26日 (日)

政治家と支持者の関係

現在、与党の支持者絡みで事件になって大騒ぎしている。そもそも政治家と支持者の関係は危ういものである。支持者、すなわち後援者、広く捉えると有権者も、その範疇だ。

彼らは、強弱はあるものの、自らの利益に叶う政党や支持者に投票する。中には、政治全般の広い視野に立って投票する人もいるだろうが、少ないだろう。あるいは多くは無関心な人々だ。

ところが、強く利益誘導をたくらむ支持者は、選挙応援も熱烈になる。支持する政党や議員が増えれば、自己に有利に働くと考える。それの多くは経済団体や労働組合、各種組織グループ等になるだろう。

その他に、今回のような個人的要望の実現のために、政治家を利用する人もいるかもしれない。だが、概して、個人では限界がある。そこで、いろんな策略を弄することになる。

政党や政治家は、自らの支持者を増やすことに熱心になるが、そこが逆に落とし穴になる場合もあると今回の事件は教えてくれる。古語に次のような言葉がある。

「棘のある橘やユズを育てた者は、その実を食べるとうまいし満足する。それに、芳しい匂いもする。ところが、カラタチやイバラを育てた者は、成長すると、その大きな棘に刺されるだけで、メリットはない。だから、君子は、育てるものを慎重に選ばなければならない」と。

政治家の方は、心すべきかもしれない。

*追記

概ね、与野党を問わず、政治家にとって、特定の支持者というものは、政策の実現の邪魔になることも多いのも事実だ。よって特定の支持者を取り込むことはリスクにつながると覚悟すべきだろう。結果的に、広く世間に耳を傾け、バランスの取れた政策が無難ということになる。

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2017年3月25日 (土)

結果から現象の把握

まさか人口が減少気味の地方都市の姫路市で、保育園問題が起こるとは思わなかった。私立認定こども園が、不正をしていたのだ。定員外で22人を不正に受け入れ、食事は正規人数の分しか手配していなかったという。結果的に、一人当たりの食事は非常に少なく、成長盛りの子供たちに十分な食事が与えられていなかったという。

その他にも不正があり、認定は取り消されるようだが、困ったことだ。元々、この認定こども園は、認可外保育施設として12年間運営。家族的運営は、それなりに評価を得ていたようだが、規模を大きくするため、公的補助を受けられるよう偽装をしたという。報道によると、園長一人で仕切っており、運営自体に無理があったように思う。

今回は定期監査に加えて、抜き打ち監査で問題が発覚したようだがも飾磨地区は比較的人口が増えているらしく、行政としても、より注意が必要であったかもしれない。国全体でも、そうだが、人口増加地域は問題を起こしやすいのも確かだろう。

ところで、昔の話に次のようなものもある。韓の宣王は、彼の馬が、たくさんの豆や穀物を与えているのに、ひどく痩せていることに疑問を持ち、臣下に尋ねると、彼は次のように答えた。「馬飼いの役人が、きちんと穀物を与えていれば、馬が肥えないということはありえません。すなわち、表向き、たくさん与えたことになっても、少ししか与えなければ、痩せないように願ってもあり得ません。殿は、実情も調べず、放置していれば、何も改善しません」と(*注)。

多分、馬飼いの役人が、穀物等を横流ししていたと推定できる。子供を預けていた親たちも、子供の体重が一向に増えないことに対して疑問を持っていた人もいるようだが、もっと早く気づくべきであったかもしれない。また行政側は、性善説で対応していたというが、「信用して信用せず」の姿勢は必要だろう。人間というものは、悪意はなくても、ちょっとしたきっかけで過ちを犯すものだから。

*注

出典 『韓非子』外儲説

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2017年3月24日 (金)

鶯の初鳴き 2017

朝起きて、朝食の準備をしていると、少しの間だが、鶯の初鳴きが聞かれた。例年の如く、どこか頼りない。でも、鶯が鳴くと、本当に春が来たのだなあと思う。そうした中、梅の花が、はらはらと散っていく。梅に鶯とは、よく言ったものだ。ただ、鶯は梅の花ではなく、電線の上で鳴いているようだ(笑)。

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2017年3月23日 (木)

体力と熱誠

以前、自らの苦い経験から、仕事は最終的に体力だと記したが、それに加えて熱誠が必要なことは言うまでもない。仕事をやっているとうまく行かない時が必ずある。それをブレークスルーする心の強さと体力が成功の秘訣だと言われてきた。

それを積み重ねると、いずれ見えないものも見えてくる。先人の成功者は、皆同じ。単に頭が良かっても、体力と熱誠がなければ目的は成し遂げられない。いろんなこと学ぶことも大切だが、いかに社会に役立つかを考え、体力と精神の涵養が重要だ。

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2017年3月21日 (火)

早起きの修業

日本では、相変わらず長時間労働の問題が起こるが、根本的問題は、事業の就業時間を早めることが求められる。もちろん、業種、業態によっては難しいものもあるかもしれない。ただ、それもフレックスな労働時間体系で可能であろう。

まず、やるべきことは国全体で終業時間を早めることだろう。そうすれば、始業時間は、自ずと早く設定できる。従業員には、朝型人間が求められる。以前にも記したように、朝の一時間は、夜の二、三時間に相当する。多くの企業では、夜に無駄な残業を従業員に強いているのが現状だ。

それを改めるには、朝型人間を子供の時から教育も含めて、作っていくことが必要だ。早起きは習慣で、それなりの長期の修業が求められる。人材の基は、15歳から25歳の期間の習慣によって決まると言っても過言ではないだろう。夜型から朝型の生活を徹底することが大切だ。国全体で、早起きの修業が求められる。

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2017年3月20日 (月)

春の花が少しずつ開花 2017

梅の花、沈丁花の花に続いて、少しずつ花が咲いている。まず、ヒイラギナンテン。黄色い小さな花だ。これは昨年、根分けして、あちこちに植えたので、あちらこちらでも咲いている状態。スイゼン、クロッカスは、梅の花が咲く前から、少しずつ順次咲いている。

後は、ユキヤナギが咲き始めた。少し環境の厳しいところに植えていたので、昨年末に植え替えた。植え替え効果は来年以降だろう。その他では、源平桃、木瓜が蕾を大きくしている。

また今開かれている「ひめじ緑いち」で、黄色とピンクのバラを購入。咲いた状態だったので、少し賑やか。少し前に買った赤いミニバラも、蕾を大きくしている。もう少しすれば、全体が春の花で賑やかになる。

*追記

アセビは少し元気がない。花が咲かないかもしれない。手を入れるとしよう。また、花桃もアセビほどではないが、少し元気がない。剪定ミスか肥料が少なかったか。こちらの方は当面放置。なかなか、全ての樹種が元気であるのは難しい。

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2017年3月19日 (日)

宅配の行方

ヤマト運輸が、宅配の価格の見直し等ビジネスシステムの変更に取り組むそうだが、彼らも、ここまで宅配が増えるとは思わなかったのかもしれない。私も、ネットで物品を購入することがあるが、ボタン一つで物が届くのだから便利なことは確かだ。

本来、店売りでも配達制度はあるのだが、ネット販売の増加は、人々の消費をより刺激したようだ。ただ配達の厳しい労働環境を考えると、その宅配が見直しされるのだろうが、困る人も多いかもしれない。

運送会社は、新たなシステムを消費者に分かりやすく展開してほしいものである。例えば、次のようなことが考えられる。

一、再配達はなぜ起こるのか

   a  配達 時間を指定しておきながら、不在の場合

   b   配達時間指定はなく、不在の場合

二、配達時不在の場合の取り決め

   一、のa,bそれぞれに対する取り決め

   配達前電話の有効性を、どのようにビジネスに取り込むか

三、再配達は必要か

   a   再配達料金の設定

   b  顧客が配送センター等に引き取り

      各地域に引き取り地点(支店・代理店)設定

四、配達地の問題による料金体系

   a  一階か多層階か

     各戸への配達か、一階の宅配ボックスまでか

   b  エレベーターの有無

その他にもあるかもしれないが、とりあえず思いついたものを列挙しておいた。消費者に理解されやすいシステムを作ってもらいたい。

*追記

昔は、不在の場合、隣人に受け取り代行をしてもらっていたものだが、各種問題があって、最近は採用されていない。利用者としても、配慮する必要があるだろう。宅配便の再配達を減らす取り組みとして、各社もいろいろ考えているようだ。

●日本郵便

受取人が不在でも玄関前など指定の場所に置けるようにする

●楽天

荷物を一回で受け取った場合、楽天スーパーポイントを付与する。

●ディー・エヌ・エー

ヤマト運輸と共同で、将来的に自動運転技術による配達を目指す。

●アスクル

渋滞のデータなどから配達時間の精度向上。到着予定時間も、こまめに知らせる。

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2017年3月18日 (土)

沈丁花咲き始める 2017

咲くのが遅い我が家の梅も、やっと満開だ。品の良い微かな香りを漂わせている。他方、新聞報道では、もう各地に沈丁花が咲いたとのこと。我が家にも、一本だけ植えているが、やっと咲き始めた。今のところ、三分咲き。よって芳香は未だ感じ取れず。

沈丁花の花は満開になると、一面に香りが漂う。一本の沈丁花であっても、結構、匂いは拡散する。この花が咲くと、近くに女性がいる風情(笑)。街を歩いていると、時々、濃厚な香水を漂わせた女性と遭遇するが、それとは異なる好い香りだ。

この沈丁花も育てるのに失敗したことがある。園芸屋に尋ねると不思議そうな顔をされたのが記憶にある。割と育てやすいのだ。後で分かったことだが、失敗したのは移植したことがまずかったようだ。木々によっては、移植することで勢いをます樹種もあるが、沈丁花は、一旦植えたら、移植しない方がいい。

そういうことで、現在は今の場所に落ち着いている。手入れとしては、花後の処理と、その時に肥料を適切にまく。それで、後は何もしていないが、その後、木の成長は遅いが、毎年、花を咲かせている。今年も、満開まで、もう少し。その芳香が楽しみだ。

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2017年3月16日 (木)

任せるということ

人材育成には、任せることが必要だ。ところが、管理者がレベルが低いと、「任せる」ということがなかなかできない。任せたものの、不安なのか、部下のやり方に中途半端に口を出したり、最悪、仕事を取り上げたりする。そんなことをすれば、部下は、やる気を失うだけでなく、いつまで経っても成長しないことになる。

中国の古典に、次のような話がある。ある国の王様が、信任の厚い宰相の病が悪化して危篤の状態と早馬の使者で知る。使者は、宰相の最後に会われますか、と問うと、王は、慌てて立ち上がる。

その時、更に追い立てるように別の早馬が着く。そこで、王は、「急いで名馬をつないで四頭立てにし、馬役には馭者を当てよ」と命令。ところが、数百歩走ると、「馬役の走らせ方が遅い」と自ら馭者に代わる。

そして、更に数百歩馭していくと、今度は馬が思うように走らない。王は、ついには馬車から降りて、自分で走り出したという。いかに緊急時とは言え、王の行いは、明らかにおかしい。

最近の例では、少し話が異なるが、安倍首相が、防衛大臣が国会答弁で、右顧左眄している様子を見て、自ら答弁していたが、これでは人材は育たない。任せた以上、大臣の資質に問題があったとしても、任せきる必要がある。

その結果、最終的に、大臣としての能力が欠けると判断したら、しっぽ切りと言われても、一旦、更迭して、谷底に落とすべきだろう。そこから這い上がれない人材は、結局モノにならないのははっきりしている。

報道によると、首相は、本来優しい性格らしいが、部下を育てるのに優しいだけでは駄目で、時には鬼になる必要もある。人を育てる意味を知ってほしいものである。

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2017年3月15日 (水)

人の世話ということ

子供の頃、親からは、人の世話になることは極力避けよ、とよく言われた。だが、この世の中は、一人ではやって行けないことも確か。世話になっているつもりはなくても、どこかで世話を受けている可能性もある。

親の言っていたのは、多分の金銭がらみのことであろう。多くの犯罪は、金銭の貸借から生じる。よって、世話になる、すなわち金を借りることだけでなく、世話をする、つまり貸す方もトラブルに巻き込まれる。貸せば、返却期限にきちんと返って来ればいいが、そうならないことの方が多い。

結局、双方が気まずくなり、関係が破綻し、それ以上の憎しみを持ったりする。よって金銭上の世話になることは避けることが必要だ。それが、たとえ少額であっても同様だ。人間関係を正しく保つには、日頃の心がけが重要で、借金が必要にならないような生活の仕方が問われる。

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2017年3月13日 (月)

失敗は成功の素~『菜根譚』より

久しぶりに『菜根譚』を取り上げよう。失敗は成功の素と、よく言われるが、同様のことが、『菜根譚』でも語られる。

 未だ就(な)らざるの功を図るは、

 既に成るの業を保つに如(し)かず。

 既往の失を悔ゆるは、

 将来の非を防ぐに如かず。

解釈としては、次のようになるかもしれない。

「未だ見通しのつかない成功に頭を悩ますより、既に成功している事業を一生懸命に続け発展させる方が価値がある。また、既に失敗してしまった過去のことをくよくよするより、将来、同じような失敗をしないようにすることの方が大切だ」

過去の失敗に囚われたり、未来を夢想するより、現実を直視せよ、と言っているように思える。

 

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2017年3月12日 (日)

『和漢朗詠集』の梅の花

庭では、梅の花が、少しずつ開花している。どういう塩梅で咲くのかは分からない。多分、微妙なものが影響しているのだろう。

さて、先日、『万葉集』の梅の歌を取り上げたが、今回は、『和漢朗詠集』の梅を取り上げてみよう。その名の通り、中国の詩文の影響を強く受けている。

まず、一番最初に取り上げられたもので、「立春」と題して、次のものがある。歌の内容は立春に、作者の希望を詠ったものだ。よって、梅は、まだ咲いていない。

 吹(かぜ)を遂(お)うて潜(ひそ)かに開く

 芳菲(ほうひ)の候を待たず

 春を迎えて乍(たちま)ちに変ず

 将に雨露の恩を希(ねが)はんとす

春を感じ取るのが早い梅の花を詠んでいる。暦と一致しようとする梅の花を称賛しているとも捉えられる。

次に、梅の花の咲き方を詠んだものを取り上げよう。

 東岸西岸の柳

 遅速同じからず

 南枝北枝の梅

 開落已(すで)に異なり

柳の芽吹きが東岸と西岸で異なるように、梅の花も、同じ木であっても南枝と北枝とでは、咲く時期が異なると詠んでいる。これは、まさに、私が今感じていること。時代は変わっても、人の感じることは、大して変わらない。

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2017年3月11日 (土)

最近の姫路城関連ニュース 2017年 第一期

今回から、姫路城関係ニュースを四半期ごとにまとめてみる(情報源は主として神戸新聞より。各種催し情報は除く)。今回は、第一期(2017年1月から3月まで)。

●姫路城が、2015年3月に、大修理を終えてグランドオープンして2年を迎えた。2017年3月28日に、再オープン後、入城者数が500万人を突破した。

●JR西日本は、姫路駅で、「姫路城の出口はどちらですか」という問い合わせが多いため、姫路城に通ずる出口である北口について、愛称「姫路城口」の制定をすることにした。なお、兵庫県内で駅出口に愛称を制定するのは初めてとのこと。

●好古園が2017年3月9日に、開園以来、累計500万人を突破。姫路城のグランドオープン以降入園者が急速に増えた。これは姫路城との共通券が浸透したことによる。

●兵庫県立大学の研究者らが江戸期の姫路城の居館や城下町などをコンピューターグラフィックスで復元。明治以降、陸軍の営舎が城内にできて、御殿や屋敷が撤去されたので、それを再現した。(現在も、姫路市立美術館が使っている施設は軍関係の建物で、イメージを壊している)。

●姫路城「三の丸御殿」を復元へ。千姫ぼたん園のある場所とされる。明治以降、陸軍により居館が撤去されていた。これから資料集めをする。御殿復元などに結びつく貴重な資料、情報提供者には謝礼金500万円を贈る。

●松江歴史館所蔵の絵図集「極秘諸国城図」に姫路城も収録されていることが判明。

●姫路城の鷹狩りを復活へ。江戸時代、鷹狩は、御三家などのの大名家のみ許された。池田輝政は、鷹狩を楽しんだという。姫路市には「鷹匠町」の地名も残っている。市立動物園の職員が鷹匠の「放鷹術」を習得していく。

●姫路城城内最大の櫓門である「菱の門」の内部(門の西側部分で番所詰め所)を公開。2017年3月17日まで。

●姫路市立城郭研究室が、姫路城の東側、喜斎門跡から三の丸広場に抜ける通路付近で、江戸時代の素掘りの遺構が見つかったと発表。遺構は、長さ約25メートル、深さ約1.5メートルで、敵兵の侵入を防ぐ竪堀だったと推定される。関ケ原合戦の後に、池田輝政が築いたとみられるとしている。

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2017年3月10日 (金)

梅の花咲く 2017

自宅の梅が、やっと咲き始めた。いつものことながら、周囲が咲いているのに、なかなか咲かない。樹種が異なるのかもしれないが、いつも待たされる感じ。でも、今年は、例年より少し早い。

とは言っても、昨年は、一昨年の剪定時期の誤りから、全く咲かなかった。その辺は、自然は厳しい。昨年は、剪定時期もそうだが、念入りに手入れして、今年は、いい状態で咲いている。まだ二分咲き程度だが、全体にバランスよく、蕾を膨らませている。

よって、他人に見せてもいいような、かなり満足な状態。カメラの趣味はないが、何か記録に残しておきたい。来年も、このように咲くとは限らないし(笑)。もう少し、咲き揃ったら、眺めながら、甘酒を頂くとしよう。

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2017年3月 9日 (木)

映画 007「トゥモロー ネバー ダイ」と米国のマスコミ

米国大統領選で、米国のマスコミの偏向報道が、トランプ政権側から指摘されているが、確かに、以前から、そういうところがある。従来から、米国のマスコミは、かなり偏向報道で、その主張は明確にして、支持政党を明らかにしている。

よってバランスの取れた報道ではなく、一般読者の視点には立っていない。極論すれば、要するに、米国のマスコミは、政党の付属組織に近い。その結果、支持する政党が政権を握っている限り、まともな批判もできない。逆に、今回のように、支持しない人が大統領になると、あらゆる機会を捉えて批判を続ける。

場合によっては、事実を歪めて報道する。大統領選では、確かに偽ニュースが飛び交った。これは明らかにマスコミのあるべき姿ではない。これが民主主義の国米国で行われているのだから驚きだ。それを信用して、日本のマスコミも、そのまま報道していたのには呆れた。そのため、大統領選の予測を失敗している。

さて、そういうこともあり、ある映画を思い出した。それが007「トゥモロー ネバー ダイ」だ。メディア王のエリオット・カーヴァー(ジョナサン・プライス)が、情報操作して、世界を牛耳ろうとする。彼は「トゥモロー」紙を通じて、自ら作り出す事件を報道し、マスコミ権力を握ろうと工作。

まず、英国と中国の対立を錯誤させて煽り、第三次世界大戦をもくろむ。英国も中国も、政治家たちは、疑心暗鬼になるが、諜報部はジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)の情報により、カーヴァーによる情報操作と把握する。

ジェームス・ボンドが、その野望を突き崩していく物語。最終的に、カーヴァーを殺すが、Mは、「カーヴァーは海上で事故死した」と情報操作させるというオチがついている。当時、この映画は、割といい興行成績を収めている。人々もマスコミの姿勢を疑っていたのかもしれない。

私たちがマスコミ報道を、どのように読み解くか問われている。学校で習ったのは、報道を、まず疑え、というものであった。ところが、現代は情報社会。情報が溢れて、それを全て読み解くのは至難の業。でも個々人が、意識して、それなりの切り口を持つことは意味がある。

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2017年3月 8日 (水)

百貨店はサービス業

百貨店大手の三越伊勢丹ホールディングスの社長が、業績悪化の責任を取り、急遽退任することになったようだ。この社長は、構造改革を推進し、地方店の閉鎖をしたが、むしろ求心力低下につながったという。

百貨店業界は、以前にも記したように競争は激しい。それにネット販売の増加により、その存在価値を問われているのは確かだ。ただ、この三越伊勢丹ホールディングスの失敗を見る限り、別の問題があるように思う。

つまり、この社長は、物販発想が強かったのではと思うのである。ところが、百貨店は、物販発想では成り立たない。むしろ「サービス業」と捉える必要がある。すなわち、サービスの延長に物販があると考えなければならない。

よって地域密着で経営は展開される必要がある。例えば、東京に本部や本店があるからと言って、その手法を地方に展開している店舗に押し付けても必ず失敗する。大都市需要と地域需要は大きく異なる。

つまり地域の実情に合った「サービス」は何かと考え、その視点で、各種サービスやモノを提供する必要がある(*注)。更に、顧客対応スピードを増すためには、地方店舗や支店に権限委譲し、地元で決済できるシステムも作ることが求められる。

百貨店業界は、もう一度、「顧客サービス業」だと考えなおし、原点に戻って経営することが求められる。それは、三越伊勢丹に限らず、全ての百貨店に言えることだろう。

*注

もちろん、それは競争環境を踏まえたものであるのは当然である。

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2017年3月 7日 (火)

株式投資から完全撤退 2017

腐りかけの果実が一番美味しいことは分かっている。だが、年齢的に、投資を続けることは難しいと判断し、実は昨年末に株式投資から完全撤退した。早すぎる撤退を笑う人もいるが、少ない年金のため預貯金を取り崩している現在、若い時のように株式投資で損失は出せない。失敗すれば、もう取り戻すことはできないからだ。

もちろん、その他にも理由はある。現在の日本の株価は、官製相場に加えて、米国市場につられて高くなっている。企業の業績とは無関係に動いている。それが株価だと言う人もいるが、ここは慎重に処したい。

それにGPIF(年金積立管理運用独立行政法人)も昨年末の三か月は、運用がプラスになっているとのこと。トータルで、黒字に運用するには、いかに市場から退出するかが重要な判断になる。それが近づいているように思う。

また米国の景気は強いので、それに伴い金利は上昇傾向にあるが、ドル高は望まないトランプ政権の意向を無視はできない。となれば、口先介入はもちろん、為替の仕組み自体に大きなメスを入れる可能性は否定できない。

更に、日本の政局の危うさだ。安倍政権のスキャンダルは、何も大阪だけではない。これからも出てくる可能性が高い(すでに一部では報道されている)。安倍首相は田中角栄首相と同じ過ちをする(すでにしている)可能性が高い。与党内では、長期政権を展望しているようだが、意外と早く破綻する可能性が高まってきた。

以上のように、市場を取り巻く環境は厳しいと判断している。個人的には、高見の見物だ。果たして、今後、どのように展開していくだろうか。

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2017年3月 6日 (月)

首相夫人は公人

今回の国有地払い下げに伴う、超右翼団体(日本会議)と安倍政権の関わり方は、海外のマスコミも成り行きを注目している(*注)。その中で、首相夫人は、公人か私人かという議論が国会であったが、何を今更と言う感じ。安倍首相は、夫人をかばうためか、私人だと言っているが、そんなことは通用しないと彼も、分かっているはず。

かつて拙ブログでも「権力者の妻」と題して記事を記したが、首相夫人は、明らかに権力者の妻。法的にどうのこうのの問題ではなく、明らかに公人だ。権力者は、妻に対して、きちんと公的立場の心がけを言い含める必要がある。

彼は、むしろ、権力者の妻としての教育ができていなかったことを恥ずべきだろう。確かに御しがたいタイプのようだが、妻をコントロールできなくて、国家を運営はできないだろう。首相夫人は、公人として、発言や行動は慎重であるべきで、彼女は、何かを勘違いしている。

そうでなくても、長期政権になっており、首相は自覚がなくても、権力は腐敗する。官僚も含め、取り巻きは、首相夫妻の威光を利用するだろうし、官僚は出世のためには、いろいろ忖度する。首相夫妻は、今後いかに身を処するかが問われている。

*注

日本会議は、自民党にとって集票マシーンになっており、自民党は各種便宜を諮っているのは間違いない。また大阪維新の会も同様に、日本会議に選挙応援されており、いろいろ便宜供与をしたようだ。新しい「汚職」の形と言えるだろう。

*2017年3月9日追記

その後も、安倍昭恵夫人は、相変わらず、各種団体の名誉会長を引き受けており、この人の感性を疑う。首相夫人としての危機感は全く感じられない。

*2017年3月14日追記

政府は閣議で、首相夫人は公人でなく私人であるとの見解を示したようだが、これは世界では通用しない。

*2017年3月19日追記

森友問題で、公明党が沈黙している。国土交通大臣を出していることから、疑いの目を向けられるのを避けているのかもしれない。また噂では、森友学園に銀行融資を斡旋した公明党関係者の名も挙がっている。最早、維新の党も含めて与党がぐじゃぐじゃだ。

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2017年3月 5日 (日)

いかなごの新仔漁、まもなく解禁 2017

いかなごのくぎ煮は、食欲がなくても、これさえあれば、ご飯が進む。最近は、冷凍品が年中、販売されているが、やはり新物の方が美味しい。今年も、春を告げる、いかなごの新仔漁の解禁がまもなく始まる。2017年は、3月7日の午前6時10分に、大阪湾並びに播磨灘で、統一解禁され、網入れされる。

これが始まると、地域では、いかなごのくぎ煮のにおいで溢れる。自宅用だけではなく、贈答用も含めて作られる方が多いから、結構な量を購入している。最近は、やや漁獲量が減っているから、取り合いになることもある。春の風物詩である。

私は、せいぜい加工されたものを購入するか、店で釜揚げのものを味わうぐらいだが、待ち遠しい。それを考えるだけで、よだれが出てきそう(笑)。

*追記

妻鹿漁港にある「姫路とれとれ市場」(坊勢漁業協同組合)では、解禁日より午前8時ごろから生いかなごが販売される。場所は、山陽電車「白浜の宮駅」下車し、南へ約1キロ。

ご存知の方も多いと思うが、そこでは、魚介類直売コーナーや加工品・特産品コーナーのほかに、バーベキューコーナーや、とれとれ食堂もある。観光のついでに足を運ぶのもいい。バーベキューコーナーは曜日によっては予約した方がいいかも(tel 079-246-4199)。

●注意● 2017年3月10日追記

残念ながら、下記催し「いかなごまつり」は不漁のため、中止になったそうです。

2017年3月18日土曜日に、大手前公園中央西部・グリーンゾーンで、坊勢漁業協同組合により、「いかなごまつり」が催される。時間は、10時30分から14時まで。

当日は、いかなごの試食コーナー、直売コーナー、飲食コーナーが設けられる。

◎試食コーナーでは、下記のものが無料配布される。

   いかなご汁 約2000杯

   いかなごのくぎ煮 約1500食

   いかなごの釜揚げ 約1500食

◎直売コーナー

   生いかなごを販売

    一人3キログラムまで

   その他に、牡蠣や水産物等

◎飲食コーナー

   姫路の魚類を使った食品等

いかなごに馴染のない方も、これを機に味わっていただきたい。

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クリスマスローズ咲く 2017

ずっと前に植えた記憶のあるクリスマスローズ。だが、枯れてしまって放置していたところ、昨年、頼りなく葉を出していたので、念のために別の場所に植え替えた。一株だけだが、少しずつ大きくなっていった。

そして、一昨日、見ると、一つだけだが、深紅の花を咲かせていた。以前、市立植物館で見たことがあるが、自宅で見ると、少し感慨がある。枯れたと思ったのに、咲いたということは案外強いのかもしれない。たくさん枯れさせた植物の中で復活したのは、少し嬉しい感じ。

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首長の責務

豊洲への市場移転問題で、石原慎太郎元都知事が会見に応じて発言していたが、無責任すぎるのは誰の目にも明らかだろう。大きい組織だから、下部組織に権限委譲していることは分かるが、全ての責任は首長が負うものだ。それを彼は全く理解していない。

今回の会見で、彼は自ら政治家としてのレベルの低さを披露してしまった。彼は、所詮、文筆家で評論家の域を出ないことが明確になった。政治家としての資質は、全くなかったと言ってよい。政治哲学も何も持ち合わせていない。東京都民にとって災難であったと言えるだろう。

ただ彼に限らず、何代も、東京都知事は、まともな仕事をしていない。ある意味、お飾りだったことも事実。それにもかかわらず、高い報酬を得ていた矛盾。知事は、官僚たちのロボットであったとも言える。

以前にも記したが、そこには何のチェックもされないので、官僚のしたい放題。知事は判をついてくれればいいという感覚。問題が出れば、彼の責任にすればいいという超無責任体制で、都政が行われていた。

それをいいことに、都知事は実質、仕事をしていなかった。いい加減、都民も目を覚ますべきだろう。行政任せにせず、声を上げて、あるべき方向に持っていくべきだろう。

*追記

だが、東京都は、いろんな意味で扱うには大きすぎる。そこが問題なのだが。東京に集中し過ぎた弊害が地方にも及んでいる。東京都の解体・縮小政策が国家として求められる。

*追記

一部に、石原慎太郎氏を擁護する発言もある。民主主義の手続きを踏まえて行政を行ったのだから、そのプロセスに誤りはないというもの。しかし、政治は結果責任。官僚が描いたものであっても、トップは責任を取る必要がある。その議論をごちゃまぜにしてはならない。

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2017年3月 4日 (土)

新じゃがの季節 2017

今年も、新じゃがが出回る季節になった。売り場では、子芋のためか、ちょっと疎外感のある置き方がされていたが(笑)、気づいて素早く購入。今回は鹿児島産。サトイモの子芋も美味しいが、ジャガイモの新じゃがの子芋もうまいはず。

久しぶりに肉じゃがにして食する。何とも言えない美味しさ。それに春を感じる。食の方も着実に季節は進んでいる。そういうと、観光客の方も、3月に入って急速に増えてきた感じだ。春らしく、皆、そわそわ(笑)。

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2017年3月 3日 (金)

『万葉集』の梅の花

自宅の梅の花が、今か今かと咲くのを待っているが、咲きそうで、なかなか咲かない。そして、咲いてしまうと、あっと言う間に散ってしまうことも多い。そう考えると、梅の花に関しては、咲くまでの蕾の段階がいいのかもしれない。

ところで、『万葉集』には比較的、梅の花が多く詠まれている。この頃は、まだ中国の花である梅の花が日本でも主体であったことが分かる。その中で、少し気に入った歌を五首取り上げてみよう。

梅の花 散らすあらしの 音のみに

 聞きし我妹(わぎも)を 見らくしよしも

   (巻第八 一六六〇)

梅の花を散らしてしまうという嵐の音。そのような噂だけを聞いていたのに、実際、あなたにお会いできて嬉しい、というような趣旨。憧れの彼女に会えた嬉しさを素直に表現している。

春されば まず咲く宿の 梅の花

 独り見つつや 春日暮さむ

   (巻第五 八一八)

春が来ると、まず咲くのは梅の花。この花を家族と離れて、ただ独りの私は、寂しく長い一日の春を暮すことよ。憶良らしい歌。

恨めしく 君はあるかや やどの梅の

 散り過ぐるまで 見しめずありける

   (巻第二十 四四九六)

あなたは少し恨めしい人よ。庭の梅の花が散り過ぎるまで、見せてくれないなんて。主人が梅の花を独り占めしているのをからかった歌かな。

見むと言はば いなと言はめ 梅の花

 散り過ぐるまで 君が来まさぬ

   (巻第二十 四四九七)

前の歌に対する返歌。いやいや、見たいと仰ってくださったら、決して否などと申しませんよ。梅の花が散り過ぎるまで、おいでなさらなかったのは、あなたです。うまい返しだなあ。

梅の花 香をかぐはしみ 遠けども

 心もしのに 君をしぞ思ふ

   (巻第二十 四五〇〇)

梅の花が漂わす香の高さほどに、遠く離れているけれども、心は一途にお慕い申し上げています、という感じ。但し、ここでは恋愛の歌ではない。敬意に近い。

こうして見ていくと、万葉の人々が梅の花をどのように捉えていたか少し分かる感じ。

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2017年3月 2日 (木)

天下の悪法とは~『韓非子』に学ぶ

韓非子では、法律は、誰にも分かる内容でなければならないと説く。つまり、そうしないと、法律が理解され、全てに於いて行き渡らないからだ。よって、複雑すぎたり、内容が矛盾したり、将来、齟齬をきたすものは基本的に不可である。

ところが、残念ながら、現代の日本においては、そのルールが守られていないことが多い。それは「悪法」とでも言うべきものである。一体、悪法とは、どのようなものであろうか。

一、万人に分かりにくい法律。何を言っているか分からない。

二、法律を作ろうとしている、あるいは作った人間が、その内容をよく理解していないケース。

三、更に、第三者から説明を求められても、あやふやなことでしか説明できないケース。

四、法律の専門家である裁判官、検事、弁護士等が判断を下す場合、様々に解釈されるもの

五、目先の現状のみに対応した法律。今はよくても、法律は、文書で残り、将来に禍根を残すと推定される法律。

現代日本は、安易に法律を作り過ぎる。法治国家ではあるが、複雑な法体系の下で運用を間違えば、多くの民を苦しめることになる。韓非子は、国家を運営するには法の大切さを説いたが、やり方を間違えれば、国を誤る。悪法を作らないように、立法に携わる人々は、もう一度、『韓非子』を読んでほしいものだ。

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