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2017年5月29日 (月)

虎の威を借る狐かな

「総理の意向」という言葉。これは、はっきり総理が言ったという意味ではないかもしれない。こういう言葉が幅を利かすということは、トップの周辺が、権力利用していると考えられる。官僚は、人事権を政府に握られ、本来の、まともな仕事ができなくなっている。

現在のトップが虎かどうかは不明だが、猫が虎の被り物を着て、そのように振る舞っているようにも見える。人間的には悪人ではなかろうが、感情的に左右されやすいので、周囲に利用されやすいタイプだ。

それをいいことに周辺は、その権力を利用している。まさに「虎の威を借りる狐」たち。そのトップが、某官房長官だろう。彼は官僚たちを力ずくで仕切り、意のままにしている。逆らえば、首にしたりして追い出す。

本来、官僚は、法律の枠内で、筋道を立てて合理的に最大の成果を出すべく努力する。概して、その能力は高い。それが往々にして外部からは、論理的には立ち向かえないので、岩盤規制だと批判する。論理的に説得する能力が足りないからだ。

かつて、数少ない経験では、官僚の方たちは、彼らは、論理的に矛盾なく説得できれば、その対応行動は早い(*注1)。そうする努力を怠り、無理やり、自らの思惑を重視して強行しようとすると無理が出る。

そこで権力、あるいは権力風を利用して、無理を通そうとする。これは現在の与党・政府内に知恵者がいないことを暴露しているようなもの(*注2)。政治力の劣化だ。本来、官僚と対等で丁々発止とやりやって、結論を出すのが望ましい。

ところが、現在は、内閣府が、官僚の人事権を握っているので、本来の彼らの能力を引き出せていない。官僚は出世のため、忖度する姿勢は行政を歪め、非常にまずい。政策の高度化には、官僚の知恵を発揮させるシステムが政治家側にも求められる。

今のシステムが続く限り、政権の私欲が優先され、日本国全体が劣化していくと言わざるを得ない。それを避けるには、現在のやり方を止め、内閣人事局を廃止すべきだろう。それができなければ、次の選挙で、自民党は危うい。

*注1

もちろん、政策によっては時間がかかる。特に法律の変更を要するものは時間がかかる。ただ陳情というと政治家の顔を浮かべるようだが(特に地方の人々)、彼らは政策のプロとは言いがたい。全国レベルでの情報は持ち合わせていないので、かえって政策の見直しに時間がかかる。結局、陳情者と諸官庁の板挟みになりやすい。

中央の諸官庁への陳情は、官庁の専門部署でそれぞれ、似たような陳情とか苦情を、全国での傾向・流れで把握しているので、政治家より政策対案・立案はしやすい。

むしろ、彼らは、どちらかというと地方の実情に疎いので、地方の苦情・陳情あるいは提案は有り難いはず。一般国民も陳情の窓口を再度考える必要がある。諸官庁が意見を求めた時は、積極的に意見表明することが望ましい。

もちろん、それは彼らが十分納得の行く内容であることは必須だ。また自分勝手で我田引水の論法では、理解を得られない。また、官庁に提案しても、官僚に都合のいい意見だけが採用されることもある。この辺は十分に考えておく必要がある。

*注2

かつて田中角栄氏も、官僚を篭絡するため、いろんな手段を使ったが、官僚の立場を十分理解していた。よって、自分の政策を遂行するため、いろんなアイデアを提供して、官僚の同意を得ている。この辺が安倍政権との差であろう。

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