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2017年5月 1日 (月)

狂言『察化』について

第68回姫路お城まつりが、2017年5月12日より14日まで開催される。5月12日には、第47回姫路城薪能が催される。その中で、狂言として演じられるのが、『察化』。察化とは詐欺者の名。最近、日本では、多くの詐欺事件が起こっているが、まさか、そういうとこで、この演目を選んだのではないだろうが。狂言の方は、例によって、太郎冠者による察化を巻き込んでのドタバタ。

連歌の初心講の当番になった主人。そこで都の伯父を宗匠に頼もうと思う。そして、太郎冠者を迎えとして使いに出す。ところが、そそっかしい太郎冠者は、早速、都にやってきたものの、伯父の名前も、顔も、住まいも知らない。

そういうと、流風も、子供のころ、母に買い物を頼まれたが、行先が分からない。それに買うものも忘れたことがある。その時には、近所の人にも呆れられた記憶がある(笑)。

困った太郎冠者は、あほの知恵で、物売りを真似て、大声で呼び回して歩く。流風の場合は、泣いていて、近所の人に呼び止められて、家に帰って笑われた。太郎冠者の場合は、そこにやってきたのが、しめしめと思ってやってきた見乞いの察化と名乗る詐欺師。察化は、太郎冠者を騙して、伯父になり済ます。

そして、主人の家にやってくる。ところが、主人は、察化の素性を知っていた。なぜ知っていたのだろう。過去に関わりがあったのだろう。一応、驚くのだが、事を荒立てたら、ややこしくなると考え、振る舞って帰そうとする。

そういうわけで、大胆にも、太郎冠者にもてなしに担当。何も知らない太郎冠者を適任者と考えたのだろうか。ところが、太郎冠者は失態の連続。さすがに、あきれた主人は、すべて私の物真似をすればいいと太郎冠者に言いつける。

ところが、太郎冠者は、その言いつけを忠実に守るのだが、ますます混乱する。主人はたまらなくなって、太郎冠者を打ち倒すと、太郎冠者は、それを真似て、察化を打ち倒して終演。多分、太郎冠者は、抜けているが真面目人間。現代でも、真面目人間が、案外、喜劇の材料になりうる。そういう目で、この狂言を楽しむのもいいかも。

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