« 男女の思いのズレ~映画『凱旋門』から | トップページ | 番藤右衛門のこと »

2017年5月16日 (火)

復讐の連鎖~『タイタス・アンドロニカス』より

かつて、日本には、仇討ちを認めていた時代があった。ただ、いかなる理由であっても、仇討ちされると、その家族は、仇討ちした人を恨むようになる。それで、逆に、仇討ちを考え実行すれば、それは復讐の連鎖になる。とめどなく、怨みが続いて行く。

シェイクスピアの作品にも、それを描いたものに、『タイタス・アンドロニカス』がある。ローマとゴートの戦いである。ローマのタイタス・アンドロニカスは、ローマの貴族で、ゴート討伐軍の将軍だ。

彼は、ゴート軍を討伐するのに成功するが、成功の生贄に、ゴート人の女王タモーラの長男を惨殺する。それに怨みを抱いたタモーラが、ローマの皇帝サターナイナスに、そのことは秘して、皇帝妃になる。そこから、元々タモーラの情夫エアロンの悪知恵を活用して、復讐を成し遂げていくが、、、。

話は、この辺で留めておくが、シェイクスピアも、戦争が、その実態としても、随分と残酷な物語を描いたものだ。彼の初期の作品のようだが、その後は、若干オブラートに包んで描いているように思う。

とにかく、戦争に限らず、争いは、相互に怨みを持たせる。人間には、闘争本能が組み込まれているそうだが、それを好いように使うことが人類の永遠の課題だろう。

|

« 男女の思いのズレ~映画『凱旋門』から | トップページ | 番藤右衛門のこと »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/99784/65286447

この記事へのトラックバック一覧です: 復讐の連鎖~『タイタス・アンドロニカス』より:

« 男女の思いのズレ~映画『凱旋門』から | トップページ | 番藤右衛門のこと »