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2017年6月27日 (火)

仏教の世界観 その一

今回は、仏教の世界観について、若干、備忘録的に記しておく。仏画を見たり、落語を聞いたり、物語を読んでいて、何となく知っている言葉は含まれることがある。しかし、深く考えることもなく、見たり、聞き流したり、読み過ごしたりしていた。

最近、遅まきながら、その意味は知っておいた方がいいと感じる。歳が行ったのかな(笑)。ただし、専門家ではないので、参考書を元に記す(きちんと調べていない)。

まず、仏教で世界というと、その成り立ちから考える時、それを「器界」というようだ。その中心は、よく知られた「須弥山(しゅみせん)」という山。その高さは、四万八千由旬(ゆじゅん。ちなみに一由旬は四十里)である。日月星辰は須弥山の周囲を回転している。

頂上は、帝釈天(たいしゃくてん)が住む忉利天(とうりてん)で、中腹には四天王が住む。同心円をなす九山八海の中心にあり、これを囲む海中には四州がある。その海は香水を湛えている。

詳しく記すと、海は深さ、広さ共に四万八千由旬ある。更に、その周囲を四万二千由旬の山が取り巻く。その外周には、また香水の海がある。そして、それを取り囲む山の高さは二万一千由旬あり、これらの連続が七重になっている。

そして、この七重の山の外に、鹹水海(かんすいかい)が取り巻き、深さ八万四千由旬、広さは三十二万二千由旬で、四大海を構成している。この中に、須弥山の四方に四大州という大国がある。そのうち、南方にあるのが人間界で、「閻浮提(えんぶだい)」と呼ばれる。

四大州の周りには、八つの中州があり、その周囲に、無数の小洲がある。これを粟粒をばら撒いた感じで、「粟散辺土」とも言うらしい。これらの深さは、八万四千由旬ある。これを地輪といい、その下には堅固な金輪というものがある(*注)。

金輪は、八十万由旬の高さを持つ水輪の上に浮かび、この水輪は回転している。その水輪は、百六十万由旬の風輪に支えられている。また、これらを取り巻く大海を二重の山が取り巻いていて、「鉄囲山」と言う。地学も発展していなかった当時の人の空想力は凄い。

*注

地輪が金輪に接する際が、金輪際である。無限に深いという意味で、どこまでもとか、とことんまでとか、断じてという解釈で使われている。

次回に続く。

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