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2017年7月 6日 (木)

自民党からの分党行動を考える

都議選で、小池氏率いる都民ファーストが大勝した。マスコミでは、消極的自民党支持者や無党派の人々が、この地域政党に投票したと報道している。

野党の民進党は、政策の取りまとめが不十分で、未だ党内の立て直しができず、迷走している。更に自力を付けず、中途半端に共産党と選挙協力しようとしているので、不安を持つ人たちは、この党に投票できない。

そのような状況下、自民党に対して怒りを持っても、その持って行きようがなかったので、丁度具合よく受け皿ができたということであろう。ただ、小池氏を含め、その周辺は、かなりの右翼の考えの持ち主で形成されている(*注)。小池氏自体は、したたかなので、その面をひた隠しにしている。ただ、この地域政党の性格付けは、即断できない面もある。

だが、報道では、国政への進出も考えていると言う。都政と国政では、果たしてスタンスを変えるのか興味深い。よく考えると、いずれにせよ、この動きは自民党の分党行動と言えるだろう。しかしながら、、それ自体は悪くない発想だ。小選挙区制で、政党のトップは、従来より独裁的権力を握っている。つまり現在の自民党は一人の権力者が政党を牛耳っている。

よって、運営方針に反対でも、政党助成金を握られているので、ものも言えない。政権に苦言を呈せば、金を回ってこないし、公認もされない可能性もあるからだ。その結果、議員には、発言の自由もなければ、党内民主主義も存在しない。

それでは面白くないと思う政治家がいても不思議ではない。小池氏は、そういう動きの先駆けになるだろう。今後、更に自民党は割れるかもしれない。有権者からすれば、選択の幅が広くなるわけで、それ自体は好ましい。そして各新党の運営はトップ色が強くなるのは否めない。

それでも、一つの政党が多数を握って「独裁」政治をするより、多党連立政権が望ましい。それは相互にチェックできるからだ。以前にも記したように、多党連立も運営方法に工夫があれば成功の可能性もある。今後の政治動向を見守りたい。

*注

小池氏は、知事と都民ファーストの会の代表になることが問題だと指摘されて、代表を降りた。そして、代表に野田氏が任命されている。この人物は、小池氏より超右翼の考えの持ち主だ。地域政党とは言え、その代表だ。その発言をマスコミはチェックすべきだろう。

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