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2017年7月25日 (火)

土用の丑と小噺

まもなく土用の丑。今年は、鰻が少し安いようだ。最近は、買わない年もあった。既に売り場には、内外の鰻の蒲焼きが並んでいる。美味しそう。少し買ってみますかね。でも、一尾では多すぎる。よって半身かな。

そういうと、子供の頃、父が鰻をもらってきて、自ら、さばこうとしたが、ぬるりぬるりと逃げ回り大騒ぎした。それでも、ついには、捌いて、かば焼きになったが、売られているものとは、少し違った。

恐らく、母が作った、たれの甘辛さが薄かったものと思われる。よって、あっさり目のかば焼きとなり、そんなに美味しくはなかった。それ以後、父が鰻を捌くことは見たことがないから、母を責めることもできず、懲りたのかもしれない。

小噺にも、似たようなものがあり、これは鰻屋の主人が籠から逃げた鰻を取り損ね、大騒ぎするもの。取りに行こうとすれば逃げ、この繰り返しで、店を空けてしまうというもの。まさか、鰻屋の主人が、鰻を捕まえられないということはないと思うが、以前に記した落語『素人鰻』のような殿様が始めた鰻屋かも。

別の小噺では、川を泳いでいる鰻の親子の内、子の方が、好い匂いに誘われる。それが何と、鰻のかば焼きの匂い。親にねだると、「お前もかば焼きにされてしまうぞ、とんでもない」と言って断る。

でも、子の方はあきらめられない。そこで考える。自らの尻尾をしゃぶってみようと。なめると美味しいので、少しずつ食べているうちに、頭ばかりになった。そして、「痛いよ、痛いよ」と泣き出す。

親鰻は、それを聞いて、「それみたことか。いっそ猫にでも食われてしまえ」と言う。強烈なアイロニー。鰻さえ、美味しいと思うぐらいの、かば焼きが食べたい(笑)。

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