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2017年8月13日 (日)

映画『大いなる陰謀』を観る

北朝鮮情勢が怪しくなっている。グアムにICBMを打ち上げるという問題だ。これは日本にとっても、重大なこと。日本本土を超えてミサイルが発射されるのだから、憂慮すべきことは明らか。今までのミサイル打ち上げと根本的に異なる。

さて、見方を変えれば、北朝鮮は大国の罠に嵌っているとも言える。死の商人にとっては、常に武器の消費地を世界で探している。内戦をしている国々は格好の対象だし、為政者が軍事優先の国なら、彼らを取り巻く周辺国家との関係性を把握する。

大国の為政者は、概ね、死の商人の献金を受けている(*注)。それも多額だ。為政者にとって、死の商人のバックアップをすることは必然の成り行きだ。日本は、長らく武器の国際売買に関わってこなかったが、安倍政権になり、武器輸出を容認するようになり、他の大国の為政者と同じ道を歩むかもしれない。

さて、映画にも、そのようなことを扱ったものに、『大いなる陰謀』がある。1976年制作で、ロバート・レッドフォード監督で、出演は、彼以外に、トム・クルーズ、メリル・ストリープなど。

ウォーターゲート事件を調査したワシントン・ポストの二人のジャーナリストの手記をベースにしている。ウォーターゲート事件は、当時政権を握っていたニクソン共和党政権が、野党民主党を盗聴した事件。これでニクソン大統領は失脚した。

映画は、これを直接的に描いたわけではないが、米国の対テロ政策の裏側を描いている。つまり政治家とジャーナリストの関係(持ちつ持たれつ、癒着、リークなど)、政治とは関係なく動く戦場の軍隊、大学教授と無気力な学生を絡めた内容になっている。

戦争の多くは仕組まれたものだが(例えば、政権支持率が下落し、それをカバーすべく、他国での戦争介入を起こす。それは死の商人の思惑に合致する。もちろん、介入の理由は、それなりに付けるが)、それに対して、メディアや知識人の何と無力なことか。それにも増して、一般国民の無関心が、世界各地の戦争を生んでいく。考えさせられる映画だ。

*注

更に、金融市場関係者からも多額の献金を受けている。市場が動けば、大きな利ザヤが稼げる。戦争や紛争の情報を政治家から、いち早くキャッチし、投資すれば潤う。あるいは先回りし、政治家に紛争や戦争を促す(もちろん、その結果、何も知らない一般投資家は多額の損失をする)。

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