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2017年9月13日 (水)

現在の日本に「右翼」は存在しない

安倍政権になって、「右翼」の存在が浮き彫りになったが、正しくは日本に右翼は存在しない。なぜなら、本来、「右翼」とは、右翼思想を持った個人や団体を指すからだ。要するに一つの思想主義の持ち主と言える。その右翼思想とは、「保守的・国家主義的な思想」を言う(*注1)。

それらは戦前には確かに存在した。北一輝、大川周明が、その代表だろう。戦後、米国によって、彼らの思想は駆逐された。確かに、戦前・戦後に活躍した安岡正篤のような人物もいた。でも、彼は、どちらかというと、「東洋哲学」の研究者と位置づけになる。

彼は、東洋、主として中国の歴史・文化・哲学を微に入り細に入り研究し、日本の神道・仏教・道教・儒教との関わりを通じて、為政者のあるべき姿を追求した。広く見れば、彼も右翼の範疇かもしれない。

しかしながら、今の日本に、もう真の右翼は存在しない。マスコミを騒がせるのは、せいぜい「行動右翼」とか「似非右翼(えせうよく*注2)」と言われる人々だ。例えば、「行動右翼」は、「右翼」と名が付いているが、本来、右翼とは言い難い。戦後の混乱期、暴力団が自警活動や愛国主義的活動をした流れで存在している。

それは、たびたび政治利権と結びついている。かつての総会屋が企業の総務と結託していたとの似ている。彼らに金品を要求し、その代わりに、株主総会をスムーズに運ばせる。かつて企業は必要悪と言って使っていた。

この「行動右翼」も、日本の保守政治家と結託し、「票」や「選挙活動」の見返りに、多くの利権を手に入れる。かつては直接、金のやり取りであったが、現在は巧妙化している。「森友」も「加計」も、そのやり方の一つと見えないこともない。

さらに、「暴力団対策法」で、彼らはシノギを得ることが段々難しくなり、選挙も、一つの利権になっている。選挙活動は、かつては街宣車が主体であったが、現在は、「票」の買取や、you-tubeに、各種情報を拡散させて、与党に対抗する野党を激しく攻撃している。

それは与党の自民党にとってはプラスになる。そして、アクセスが増えれば、それが収入源になる。そんな彼らは、決して右翼とは言えないだろう。彼らを右翼と言えば、北一輝、大川周明、そして安岡正篤も生きていれば、慨嘆するのは間違いない。

*注1

「国家主義」は、国家を「最高に価値あるあるもの」とし、「人間社会の最高の組織」とみなすものだ。よって、個人より国家に優位性があるとする。

なお、「国粋主義」も国家主義の一形態と言える。

*注2

「似非右翼」の人は、実際は「在日」出身と言われる方が多い。「在日」というと、「左翼」だと彼らは批判するのだが、皮肉にも、「似非右翼」の人々も「在日」が多い。どちらかというと、日本に帰化した人が多いかもしれない。

すなわち、出身を隠し、帰化日本人として、日本に忠誠を誓うかのように右翼的発言をしている。彼らは結構、弁が立つので、注目されやすい。彼らも、「行動右翼」同様、自らの思い込みの過激な主張(発言内容の正否はともかく)をマスコミやyou-tubeに載せて拡散させている。悪く言えば、皆、食べるためなのである。一般人が、彼らの言動に迷わされてはならない。

なお、神社庁本部や日本会議周辺に集まる人たちも、似非右翼がほとんどだろう。彼らは、自民党の「右傾化」を強く支えているのは危ういことだ。要するに利権集団ということだ。主張は表看板に過ぎない。

*追記

なお、拙ブログでは、「行動右翼」も「似非右翼」も、一応「右翼」と表記してきた。今後は、分類通り、表記しようかとも思っている。

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