« 「麻垣康三」時代の終焉 | トップページ | トンボの大群 2017 »

2017年9月25日 (月)

歳相応の持ち物

以前にも記したかもしれないが、母は、宝石類やブランド物を父にねだることはなかった。よって父にとっては、その面では楽な妻であっただろう。ただ、結婚した時に持ってきたものは傷んでいても大事にしていた。

その母が晩年になっても、少し不似合いな物を持っていた。ちょっと精神年齢を疑いたくなる代物ばかり(笑)。これは、ある女優さんが、そのようなものを持っていて思い出したのだ。

というのは、母は、決して認知症ではなかったが、晩年になっても、いつも少女の気持ちを持っていたと思う。よって歳が行っても少女趣味。その点は、子どもから見ても、少し違和感があった。

高齢になっても、新聞は父のような精読ではないが、速読斜め読みだが、よく読むし、社会の動きは的確に把握していた。そんな彼女が、幼児か、あるいは幼稚園児が好むような可愛い熊など動物のアップリケのついたトートーバッグや小銭入れを持っていた。

孫でもいれば、彼らに与えることも考えられるが、母は、それを持ち歩き、喜々としていたのを思い出す。本当に、嬉しそうだった。特に可愛い熊のデザインのものを好んだ。

母が一人で出かけるのなら、それは仕方ないとして、同行する時は、少し恥ずかしかった。母には、歳相応の持ち物という意識は生涯なかったのかもしれない。

|

« 「麻垣康三」時代の終焉 | トップページ | トンボの大群 2017 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/99784/65834233

この記事へのトラックバック一覧です: 歳相応の持ち物:

« 「麻垣康三」時代の終焉 | トップページ | トンボの大群 2017 »