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2017年9月 3日 (日)

映画『華麗なる賭け』を観る

朝早く、草抜きをしていると、さわやかな涼しい風が吹く(少しきつい風も)。それが、風のささやきのように感じられた。そこで思い出したのが、映画『華麗なる賭け』。それを久しぶりに視聴。この映画の主題歌が、「風のささやき」だった。ミシェル・ルグランの音楽で、ノエル・ハリソンが歌っていた。映画も、音楽も、今の季節に相応しいと思う。

映画の方は、主演がスティーブ・マックウィーンとフェイダナウェイだった。1968年制作で、後にリメイクもされた。映画の原題は、THE THOMAS CROWN AFFAIR だ。実業家のトーマス・ブラウン(スティーブ・マックウィーン)は、金持ちで、ハンサムで、洗練されたセンスの持ち主。羨ましい設定。

だが、彼には、泥棒に異常な才能を情熱をかけていた。満たされると、そういう志向になるのだろうか。高度の刺激が欲しいということだろうか。彼は自社ビルの前のボストンの銀行の襲撃を企み、5人組に知恵を授けて、260万ドル、まんまとせしめる。そして、それらはジュネーブの銀行に、ちゃっかり預金。

事件を知ったボストン市警のマローン警部補は、いろいろ調べるが、犯行の手掛かりは全く得られてない。他方、銀行の保険会社のマクドナルドは、犯罪追及に熱意を持つ保険調査員のビッキー(フェイダナウェイ)に調査を命じる。

ビッキーはマローンと協力し調査を開始。ビッキーは、早くから、クラウンが、黒幕と見抜き、接近する。クラウンに対して、初めから犯罪調査だと明らかにし、ビッキーの挑戦が始まる。クラウンも、それを受け止め、偽の男女の仲になる。

だが、ここから、ビッキーは、クラウンに恋するようになる。そのようにして、ついに、クラウンはビッキーに本音を語るようになるが、、、。これくらいで、話を止めておこう。映画の内容は、主題歌「風のささやき」の中で語られる。

風車のように、ぐるぐる回り、風に浮かぶ風船のように、あっちに行ったり、こっちに来たり。トーマスとビッキーの探り合いの連続。揺れ動く男女の心理。男女の仲になっても、どこまで本音か、嘘か。ゲームを繰り広げる一組の男女。

映画の趣旨は、人は功なり名を遂げても、次の新しい刺激を求めるようになるということのようだ。人間の欲は限りないが、新しい使命を見いだせず、その方法を誤った主人公。ただ、映画として見れば、面白いと言えば面白い。これがフランス映画だったら、ちょっとねと思いたくなるだろうが、飽きさせない内容だと思う。

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