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2017年11月18日 (土)

漱石の「個人主義」見解

学生の頃、教科書か参考書で、夏目漱石の『私の個人主義』の一部を読んだが、今回、全文を初めて読んだ。そもそも、これは学習院での学生を前にした講演記録だ。読んでみて思うのだが、もっと早く全文を読んでおくべきだと感じた。基本的な趣旨は次のようになっている。

「第一に自己の個性の発展を仕遂げようと思うならば、同時に他人の個性も尊重しなければならないという事」。

「第二に自己の所有している権力を使用しようと思うならば、それに付随している義務というものを心得なければならない事」。

「第三に自己の金力を示そうと願うなら、それに伴う責任を重んじなければならないという事」。

更に別の視点で言っていることは、次のことだ。

「事実、私共は国家主義であり、世界主義であり、同時にまた個人主義でもあるのであります」と。

こうしてみると、彼は、なかなかバランスのとれた考え方をしていたとわかる。これ以上、変に解説すると誤解を招きかねないので、未読の方は是非、手に取って全文に目を通していただきたいと思う。

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