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2018年1月 4日 (木)

犬の物語 その一~『播磨国風土記』の犬

今年は、戌年なので、今回は、『播磨国風土記』の犬の記事を取り上げてみよう。

まず、以前取り上げた「賀古の郡」では、景行天皇が、印南の別嬢(いなみのわきいらつめ)を追いかける話で、逃げ惑う彼女を探していて、彼女が飼っていた犬が、海に向かって長く吠えたため、居場所を突き止められたという話。まさに飼い犬に手を噛まれた別嬢。犬に罪はないのだけれど、、、。ありうる話です。

もう一つは、「讃容(さよ)の郡」で、鹿庭山で、山の四面に十二の谷があり、皆、鉄を産するとある。それを孝徳天皇に献上したのが、別部(わけべ)の「犬」の孫たちであった。別部とは、和気氏のことで、そこの「犬族」。実際は犬を先祖と崇める一族で隼人と言われる。

隼人は中国からの渡来人とされる。彼らの一部が、古くから、この地の特殊性を見出し、住みついたのだろう。後には、彼らから派生した職業は「山師」と軽蔑されるが、当時は、新しい文化を作った一族と言える。そのルーツが「犬族」たちだった。いずれにせよ、この地が古くから大陸との交流があったことを窺わせる。

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