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2018年1月 6日 (土)

犬の物語 その二~童話『花咲き爺』より

ちなみに先に記した犬族の話が、童話の『花咲か爺』の「ここ掘れワンワン」につながったのだろうか(笑)。今更ながら、童話の『花咲か爺』を読み返すと、登場する犬は、桃から生まれたことになっている。

そこには、性教育があると分析する学者もいるようだが、「桃」の正体は何か。桃は仙果でもあるようで、仙人に力を与える果物。まあ、出生不明なものは皆、桃から生まれるのかも。要するに捨て犬と考えることもできる。

そして、話の展開では、川から流れていた桃を発見するのは、いつも婆さん(川で洗濯しているから当然と言えば当然)で、それを取るように爺さんに指示する力関係(笑)。物語は、ここから始まっている。つまりは、すべては婆さんの勿体ないが基礎(笑)。

桃を割ると犬が出てきて、びっくりするが、それなりに世話をすると大きく成長。後は、柴刈りに行く爺さんに無理やり同行して、「ここ掘れワンワン」ということで、掘ってみると金銀財宝が出てくる。

それを聞いた隣の婆さんが、犬を無理やり連れだし、爺さんに行かせるが、逆に災難に遭って怒って犬を殺して松の木を植える。後の話は省略するが、松の木から臼になり、臼が灰になり、そして花の肥料となって花を立派に咲かせて「花咲か爺」になる。

犬といえども、生前と死後に、霊妙な働きをする話だ。これは動物を通じて人間の心に大きく影響することを示唆している。中途半端な気持ちで動物を飼ってはならないということかもしれない。改めて童話からも、いろいろ学べる。

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